「SNS映え」目的で歴史遺産の洞窟壁画に水ぶちまけ、当局が捜査 スペイン

AI要約

SNSに掲載する写真の見栄えを良くしようとして、スペインの男性が数千年前の洞窟壁画に水をかけ、歴史遺産に対する犯罪容疑で捜査を受けている。

男性はアンダルシア州に住む39歳で、フェイスブックに濡れた壁画の写真を掲載していた。

洞窟壁画には水溶性の塩分が含まれており、水をかけると壁画に修復不可能な損害を与える。

「SNS映え」目的で歴史遺産の洞窟壁画に水ぶちまけ、当局が捜査 スペイン

(CNN) SNSに掲載する写真の見栄えを良くする目的で数千年前の洞窟壁画に水をかけたとして、スペインの男性が歴史遺産に対する犯罪の容疑で捜査を受けている。

スペインの歴史遺産保護を担う治安警備隊の3日の発表によると、捜査対象となっているのは同国南部アンダルシア州に住む39歳の男性で、濡れた壁画の写真をフェイスブックに掲載していたとされる。

被害に遭ったのは同州のシエラスールデハエン山脈にある洞窟の壁画で、スペインの登録遺産として保護されている。

治安警備隊はSNSに掲載された写真を見て5月に捜査を開始。「見栄えのいい鮮明な写真を撮るために、洞窟壁画に水がかけられた」と判断した。

洞窟壁画が描かれた石灰岩には水溶性の塩分が含まれている。壁画に水をかけると塩分が溶けて表面に浮き出し、水が蒸発すると固まって「修復不可能な損害」を生じさせる。

当局は、洞窟壁画に損傷や破壊の形跡があれば通報するよう住民に呼びかけている。