<パリ五輪>「クライミングの神童」の逆転劇…ソ・チェヒョン、2大会連続決勝進出

AI要約

ソ・チェヒョンが五輪2大会連続決勝進出に成功し、スポーツクライミングの注目選手として活躍。

キム・スジはダイビングで準決勝に進出するも決勝進出はならず。

韓国選手団が過去最多メダル獲得に挑戦し、金メダル獲得が目立つ。

<パリ五輪>「クライミングの神童」の逆転劇…ソ・チェヒョン、2大会連続決勝進出

韓国スポーツクライミングの看板、ソ・チェヒョン(20、ソウル市庁)が五輪2大会連続決勝進出に成功した。

ソ・チェヒョンは8日(韓国時間)、フランス・パリのル・ブルジェ・スポーツクライミング場で行われたパリ五輪スポーツクライミング女子複合(ボルダリング+リード)準決勝のリードラウンドで100点満点中72.1点を記録した。6日、準決勝のボルダリングラウンドで44.2点を取り、20人中13位に留まったソ・チェヒョンは、この日のメイン種目のリードラウンドで71.1点を追加し、合計123.7点で8位に順位を上げた。スポーツクライミング複合の準決勝は、それぞれ100点満点のボルダリングラウンドとリードラウンドの点数を合算し、上位8人に決勝進出権が与えられる。決勝では先に行った準決勝の成績を反映せず、一日でボルダリングラウンドとリードラウンドを両方行って最終的な順位を決める。

6日、ボルダリングの日程を終えた後、「足りない点数をリードで必ず挽回する」と述べたソ・チェヒョンは、この日の善戦の末、決勝出場権を獲得した。 ソ・チェヒョンは10日午後5時15分に行われる決勝で、韓国クライミング史上初のメダルに挑戦する。

ソ・チェヒョンは2021年に開かれた2020東京五輪で初めてこの種目の決勝に進出した。最終順位は8位。当時は複合にボルダリングだけでなく、リードとスピードまで含まれていた。スピードラウンドに慣れていなかったソ・チェヒョンは、結局メダルを取ることができなかった。今大会ではスピードが別種目に分離され、ソ・チェヒョンの入賞可能性は相対的に高くなった。

ソ・チェヒョンは、スポーツクライミング代表チームの監督を務めている父親のソ・ジョングク監督(51)の影響で、7歳の時から岩壁に登った。「クライミングの神童」と呼ばれたソ・チェヒョンは2019年、成人の舞台にデビューするやいなや国際山岳連盟(IFSC)ワールドカップシリーズリードで4個の金メダルを取り、注目された。昨年の杭州アジア大会では銀メダルを獲得し、アジアトップクラスの選手に浮上した。

ソ・チェヒョンの世界ランキングはボルダリング18位、リード3位で、合算順位は4位だ。ボルダリングは高さ4.5メートルの岩壁に設置されたホールドを決まった時間内に通過する種目だ。同日行われたリードは、高さ15メートルの岩壁に設置されたホールドをつかみ、6分間上がった高さを競う。

一方、ダイビング女子3メートルのスプリングボードに出場したキム・スジ〔26、蔚山(ウルサン)広域市庁〕はこの日、フランス・パリのアクアティックセンターで行われた準決勝で合計272.75点で18人中13位に留まり、上位12人に与えられる決勝行きのチケットを惜しくも逃した。

キム・スジは昨年11月、左ひざの軟骨を損傷する負傷を負ったが、東京五輪に続いて2大会連続準決勝に進出した。ウ・ハラムと共に韓国ダイビングの柱の役割を果たしているキム・スジは「不人気種目だが、誰かはしなければならない。私と(ウ・)ハラムがその役割を果たしているので光栄」と述べた。

◆韓国選手団、過去最多メダルに挑戦=韓国選手団は9日午前5時現在、金メダル13個、銀8個、銅7個を獲得している。2016リオ五輪(金9・銀3・銅9本、総合8位)と2020東京五輪(金6・銀4・銅10本、総合16位)の成績をはるかに上回った。

9日、テコンドーの金宥珍(キム・ユジン)が金メダルを獲得し、金メダル過去最多記録の13個(2008北京、2012ロンドン)と並んだ。ホームで行われた1988年ソウル大会で韓国選手団は計33個のメダル(金12・銀10・銅11個)を獲得した。これから7個のメダルが加われば、過去最多メダルの記録を塗り替える。

テコンドーや重量挙げ女子81キロ級のパク・ヘジョンらがメダル獲得に挑戦する。陸上走り高跳びの決選に進んだ禹相赫(ウ・サンヒョク)も見通しは明るい。有力なライバルとされていたジュボーン・ハリソン(米国)が脱落し、メダルに一歩近づいた。銅メダル決定戦に臨む女子卓球団体戦とスポーツクライミング、近代五種競技でもメダルを期待している。