平和的権限移譲「確信ない」 トランプ氏敗北なら バイデン氏

AI要約

バイデン氏はトランプ氏が敗北した場合に平和的な権限移譲が行われるか不安を示し、トランプ氏の返り咲きによる流血の事態の可能性を懸念している。

2020年大統領選後の連邦議会襲撃事件を踏まえ、トランプ氏が今回も支持層に暴力をあおる姿勢を取っており、バイデン氏はその危険性を指摘している。

一方、トランプ側は発言が比喩であり暴力を予告したわけではないと主張しているが、民主党側からは過激な姿勢を非難されている。

 【ワシントン時事】バイデン米大統領は7日、CBSテレビのインタビューに応じた。

 同局が伝えた抜粋によると、バイデン氏は11月の大統領選後に平和的な権限移譲が行われるかどうかについて、「トランプ(前大統領)が敗北した場合は、全く確信を持てない」と懸念を示した。

 2020年大統領選では、敗北したトランプ氏が結果を覆そうとし、支持者による連邦議会襲撃事件につながった。バイデン氏は、返り咲きを狙うトランプ氏が今年に入って「われわれが負ければ流血の事態が起きる」「また選挙が盗まれたことになる」などと発言したことを指摘。「彼は本気で言っている」と警鐘を鳴らした。

 「流血の事態」発言について、民主党側はトランプ氏が20年大統領選と同様、意図的に支持層に暴力をけしかけたと非難。一方のトランプ氏側は、米経済の悪化を指した比喩にすぎず、暴力を予告したわけではないと主張している。