イラン、イスラエルへの報復に理解求める イスラム協力機構で 支持は限定的か
イランがイスラエルへの報復攻撃を求める状況が緊迫している中、OIC(イスラム協力機構)の緊急会合が開かれた。
イランはエジプトに対して報復攻撃の準備を進めており、軍事演習のために領空を使用することを勧告。
しかし、周辺国は報復攻撃には慎重な姿勢を示し、支持は限定的とされている。
イスラム組織ハマスの最高指導者殺害で中東情勢が緊迫化する中、OIC(イスラム協力機構)の緊急会合が7日に開かれ、会合を要請したイランはイスラエルへの報復に理解を求めました。
イラン国営テレビによりますと、OICの緊急会合に出席したイランのバゲリ外相代行は、首都テヘランを訪問していたハマスの最高指導者ハニヤ氏を殺害したのはイスラエルだとした上で、「イランには報復する以外に選択肢はない」と述べました。
その上で、イスラエルへの報復攻撃は「適切な時期に適切な方法で実施される」と強調して、イスラム諸国に理解を求めました。
ただ、周辺国は大規模な紛争につながりかねない報復攻撃には慎重な立場で、支持は限定的とみられます。
一方、エジプト当局はイランから軍事演習を行うため、日本時間の8日午前10時半から3時間、領空を飛行しないよう勧告されたとしていて、イランが報復攻撃に向けた準備を進めているとみられます。