フィリピン、副大統領が政権批判 来年の選挙へ政争本格化

AI要約

フィリピンのサラ・ドゥテルテ副大統領がマルコス政権を批判し、外国の内政干渉に反対の声明を出した。

来年の中間選挙を前に、ドゥテルテ一族と現政権との政争が本格化している。

ドゥテルテ氏は中国寄りであり、米国との関係を重視するマルコス外交を非難している。

 【マニラ共同】フィリピンのサラ・ドゥテルテ副大統領が7日声明を出し、マルコス政権の災害対応や医療制度、治安対策などを公然と批判し、外国の内政干渉を許すべきでないと主張した。来年5月の中間選挙を前に、父ドゥテルテ前大統領を含む一族と現政権との政争が本格化した。

 中国寄りだったドゥテルテ氏は、南シナ海問題で中国と対立し、米国と防衛協力を強めるマルコス外交を非難。ドゥテルテ家には、前政権が「麻薬戦争」で進めた容疑者の超法規的殺害を巡り、国際刑事裁判所(ICC)の捜査を現政権が容認するのではないかとの疑念も広がる。