イスラエル軍、中東放送局の記者を殺害 ハマスと主張、局側は反発

AI要約

イスラエル軍がイスラム組織ハマスの対外発信に関与したとして、アルジャジーラの記者イスマイル・ゴウル氏を殺害した件について発表。

イスラエル軍はゴウル氏がハマスの戦果をアピールする役割を果たしていたと主張。一方、アルジャジーラはイスラエル軍の主張を否定し、証拠の欠如を指摘。

殺害事件における双方の主張が対立し、イスラエル軍の行動が物議を醸している。

イスラエル軍、中東放送局の記者を殺害 ハマスと主張、局側は反発

 イスラエル軍は1日、イスラム組織ハマスの対外発信で中心的役割を担っていたとして、中東の衛星放送局アルジャジーラのイスマイル・ゴウル記者を殺害したと発表した。同局は、ゴウル氏のハマスへの関与を否定している。

 同局によると、ゴウル氏は7月31日、ハマスのハニヤ政治局長が殺害された後、ガザ北部のハニヤ氏の生家を取材。この直後、車で移動中に空爆され、死亡した。

 イスラエル軍は、ゴウル氏が昨年10月のハマスによるイスラエル南部への越境攻撃における戦闘の記録などに関与し、ハマスの戦果をアピールする役割を果たしていた、と主張。「ハマスの軍事行動に欠かせない活動をしていた」と説明している。

 一方、アルジャジーラは「イスラエル軍が我々の同僚を狙って殺害したことを正当化している」と非難。ゴウル氏がハマスに関わっていたという証拠を、イスラエル軍は出していないとし、「イスラエルの凶悪な犯罪を隠匿するためのでっちあげで、うその証拠」をつくりだしている、と訴えた。