OpenAIの「SearchGPT」はグーグルへの挑戦状…「検索には、今よりもはるかに優れたものになる余地がある」(海外)

AI要約

OpenAIは、暫定的な検索プロダクト「SearchGPT」を提供し、グーグルに挑戦していることを発表した。

SearchGPTは、オープンAIのAI技術を活用して、迅速で簡潔な検索結果を提供することを目指している。

初期段階では正確性に課題があり、改善を続けていくというOpenAIのコメントもある。

OpenAIの「SearchGPT」はグーグルへの挑戦状…「検索には、今よりもはるかに優れたものになる余地がある」(海外)

OpenAIは、限定されたユーザーグループに暫定的な検索プロダクトを提供する。

この検索プロダクトは現在テスト段階にあり、グーグルの「生成AIによる検索体験(SGE)」やPerplexityのAIと競合するものだ。

今回の発表は、検索市場で約90%のシェアを持つグーグルを、OpenAIが追い上げようとしていることを示している。

OpenAIがグーグル(Google)のパイを本格的に奪い取ろうとしている。

OpenAIは2024年7月25日、「SearchGPT」を発表した。これは検索プロダクトの初期バージョンで、同社が独自の検索エンジンの立ち上げに一歩近づいたことを示すものだ。

OpenAIは、「SearchGPTを試験運用している。これは、新しいAI検索機能の暫定的なプロトタイプであり、明確で関連性の高い情報源から、迅速かつタイムリーな回答を提供する」とブログで述べている。

同社によると、フィードバックを得るために少数のユーザーグループにこのツールを公開し、その体験の一部をChatGPTに統合する計画だという。体験を希望する場合、サイトの「join the waitlist」をクリックすると、順番待ちのリストに加わることができる。

この発表に続き、サム・アルトマン(Sam Altman)CEOも「検索には今よりもはるかに優れたものになる余地があると我々は考えている」とXに投稿し、「『昔ながらの検索』の方がいいと思うことに、我ながら驚いている」と付け加えた。

公開された動画を見る限り、SearchGPTはグーグル検索と似ており、画面中央に検索バーが配置されている。しかし大きな違いもあり、従来のグーグル検索よりも簡潔な回答で、下部には回答の要約とリンクが表示される。また、関連リンクのページが表示されるグーグル検索とは異なり、より限定された結果が表示されている。

これは意図的なものだとOpenAIは述べている。同社のブログによると「ウェブ上で答えを得るには多大な労力を要することがあり、関連性の高い答えにたどり着くには何度も試行しなければならないことが多い」という。

「ウェブからのリアルタイム情報で当社モデルの会話能力を強化することで、検索がより迅速かつ簡単になると考えている」

さらに、SearchGPTの検索結果をより明確にするための質問を追加したり、左側のボタンをクリックしてクエリに関連するウェブサイトの詳しいリストを表示したりすることもできる。

例えば「music festivals in boone north carolina in august(8月にノースカロライナ州ブーンで開催される音楽祭)」と検索して出てきた音楽祭のひとつについて、「それは家族向けかどうか」と追加の質問をすると明確な回答が得られた様子が、デモの動画で紹介されている。

しかし、複数のジャーナリストが指摘しているように、デモの結果はそれほど正確ではなかった。ある音楽祭の日程を間違って表示したほか、ブーンから車で2時間離れた場所で開催される音楽祭まで表示したのだ。

この問題を報じたThe Atlanticに対し、OpenAIの広報担当者は「これは初期のプロトタイプであり、改善を続けていく」と述べた。