カナダ西部で山火事続く、国立公園などに壊滅的打撃の恐れ

AI要約

カナダ西部アルバータ州のジャスパー国立公園で山火事が制御不能になり、ジャスパー町に壊滅的な影響が懸念されている。

避難勧告が出され、最大30─50%の構造的な被害が出る可能性が高いとされている。

現在、アルバータ州内で多数の山火事が発生し、観光客の訪問数と石油パイプラインへの影響も懸念されている。

カナダ西部で山火事続く、国立公園などに壊滅的打撃の恐れ

David Ljunggren Nia Williams

[25日 ロイター] - カナダ西部アルバータ州にあるジャスパー国立公園では山火事が制御不能な状態にあり、国立公園内にある町ジャスパーは壊滅的な打撃を受ける可能性がある。

ジャスパーには22日に避難勧告が出された。アルバータ州のスミス首相は記者団に「最大30─50%の構造的な被害が出る可能性があり、再建が必要になる」と述べた。

人気の観光地であるジャスパー国立公園には年間200万人以上の観光客が訪れる。同州では現在176件の山火事が発生しており、50件以上が制御不能となっている。

火災によって、アルバータ州エドモントンからブリティッシュコロンビア州バンクーバーまで日量89万バレルの石油を輸送するパイプラインへの影響が懸念されている。パイプライン運営会社のトランス・マウンテンによると、現時点でパイプラインは通常通り稼働している。

カナダ連邦政府とアルバータ州の他の都市は消防士などの派遣を急ぐ。メキシコ、南アフリカ、オーストラリア、ニュージーランドからも約400人の消防士が数日中に到着する予定という。