中韓外務次官が戦略対話 米大統領選後見据え探り合い

AI要約

韓国と中国が外務次官による「戦略対話」を開催し、経済分野での協力策や北朝鮮問題、国際情勢について意見交換を行った。

対話は、韓国と中国の首脳会談を受けて行われ、対米外交を担当する幹部も参加。北朝鮮のロシアとの軍事協力などの議題もあった可能性。

韓国政府は中国からの協力を得たい考えだが、中国は日米との関係を優先する傾向が続いている。

【ソウル=桜井紀雄】韓国と中国は24日、外務次官による「戦略対話」をソウルで開いた。2021年12月にオンライン形式で行って以来の開催で、経済分野での2国間の協力策や北朝鮮問題、国際情勢に関して意見を交換したもようだ。

韓国から外務省の金烘均(キム・ホンギュン)第1次官が、中国から馬朝旭外務次官が出席した。戦略対話は、韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領と中国の李強首相がソウルでの5月の会談で、外交・安全保障分野での意思疎通の活性化を確認したことを受けて開かれた。

協議には両国で対米外交を担当する幹部もそれぞれ同席。11月の米大統領選後を見据えた協力策も議題になった可能性がある。北朝鮮がロシアと軍事協力を深める中、尹政権としては、中国の協力を引き出したい考えだ。それに対し、中国は日米との安保協力を優先する尹政権に一定の距離を置いた状況が続いている。