地滑りで229人死亡 エチオピア南部

AI要約

エチオピア南部で地滑りが連続して発生し、死者数が229人に達したことが明らかになった。

男性148人、女性81人が犠牲になり、救助作業が続いている中、2回目の地滑りが発生し更に数人が犠牲となった。

過去にも同国南部で地滑りが多くの死者を出す事例がある中、大雨で災害が発生しやすい地域であることが指摘されている。

地滑りで229人死亡 エチオピア南部

(CNN) エチオピア南部で22日に地滑りが立て続けに2回発生し、当局は死者数が229人に達したと明らかにした。

南部ゴファの当局は23日、男性148人、女性81人が犠牲になったと説明した。これより前に、地元の当局者は国営放送EBCに死者には子どもも含まれ、犠牲者数は増える可能性が高いとの見方を示していた。

ロイター通信が当局者の話として伝えたところによると、大雨で地滑りが2回発生し、1回目の地滑りで多くの人が生き埋めになった。救助作業が行われていたところに2回目の地滑りが発生し、数人が巻き込まれて死亡したという。

地元トップがEBCに明らかにしたところによると、、泥の中から5人が救出され、病院で手当を受けている。現場では現在も捜索が続いている。

地滑り発生現場をとらえた写真には、捜索活動を行う男性が素手で泥をかき分けている様子が写っている。作業はほぼ人力で行われているという。

地質調査で、エチオピアは雨季に地滑りが発生しやすいことが示されている。国連人道問題調整事務所(OCHA)は先月、同国南部などの一部ではここ数カ月、大雨による洪水で多くの人が避難を余儀なくされていると報告書で指摘していた。

OCHAの昨年11月の発表によると、同国では昨年、洪水や地滑りで43人が死亡した。

同国南部ではこれまでも多くの死者が出た地滑りが発生している。2018年5月には数時間おいて発生した2回の地滑りで45人が死亡した。