次期首相、任命は五輪後 左派候補を拒否 仏大統領

AI要約

フランスのマクロン大統領は、次期首相の任命はパリ五輪期間中の混乱を避けるため、8月中旬になると示唆。

左派連合が首相候補を擁立するも、マクロン氏は大連立内閣を呼び掛け、左派の提案を退ける。

選挙で過半数を制する陣営はなく、アタル内閣は暫定的に職務を続ける状況。

 【パリ時事】フランスのマクロン大統領は23日、アタル内閣の総辞職に伴う次期首相の任命について、26日に開幕するパリ五輪期間中の混乱を避けるため、8月中旬の閉幕後になるという認識を示した。

 仏テレビのインタビューで語った。

 7日の総選挙で下院の最大勢力となった左派連合は23日、首相候補に無名のパリ市幹部リュシー・カステ氏(37)を擁立した。しかし、マクロン氏は「国民は(極右を除く陣営の)協力を望んでいる」と主張。幅広い勢力による大連立内閣の樹立を改めて呼び掛け、左派の提案を退けた。

 選挙で過半数を制する陣営はなかった。連立協議は進んでおらず、マクロン氏を支える中道連合のアタル内閣は16日の総辞職後も暫定的に職務を続けている。