女性観光客がフィレンツェの銅像に「わいせつ行為のマネ」。批判相次ぐ「芸術作品に敬意を払って」イタリア

AI要約

イタリア・フィレンツェで女性観光客が銅像にキスや体の接触をしている様子がSNSに拡散され、批判が相次いでいる。

銅像は15世紀の彫刻家によるバッカス像で、フィレンツェ中心部の美術館にあるレプリカだ。

市当局は女性の行動を非難し、身元が判明した場合は罰金や出入り禁止処分を科す方針。

女性観光客がフィレンツェの銅像に「わいせつ行為のマネ」。批判相次ぐ「芸術作品に敬意を払って」イタリア

世界有数の観光地、イタリア・フィレンツェで、女性観光客が銅像にキスをしたり、「性行為を模して」体を接触させたりしている様子がSNSに投稿され、拡散されている。イタリア国内で批判が相次ぎ、文化省や捜査当局は怒りを露わにした。

写真の銅像は、ローマ神話のぶどう酒と豊穣の神「バッカス」。ヴェッキオ橋の近くに立っているレプリカだ。オリジナルのバッカス像は、彫刻家ジャンボローニャが15世紀に制作した。フィレンツェ中心部のバルジェッロ国立美術館に収蔵されている。

問題となった写真を載せたのは、「Welcome To Florence(フィレンツェへようこそ)」というInstagramアカウントだ。投稿には、怒りのコメントが多数寄せられている。

CNNによると、フィレンツェ市役所は女性の行動を「性行為を模した行為」と呼び、批判している。女性の身元を確認していないが、「酩酊状態だった可能性がある」という。

身元が判明した場合、フィレンツェの文化遺産の悪用を禁止する条例に基づき、罰金と出入り禁止の処分が下される。

フィレンツェの考古学資料・美術品の管理責任者アントネッラ・リナルディ氏は、BBCに対して次のように語った。

「観光客は大歓迎ですが、オリジナルでもレプリカでも、私たちの芸術作品に敬意を払ってほしいです」

「とはいえ、この女性がその違いを分かっているか疑わしいですが……」