【パリ五輪】 新種目は? 賞金は? ロシアは? 押さえておくといいこと
パリ・オリンピックが開幕し、新種目や変更点が注目される。
開会式前から競技がスタートし、金メダルの授与数や競技スケジュールも気になる。
賞金や出場制限の話題もある中、各競技の見どころは多岐にわたる。
パリ・オリンピック(五輪)が今月26日、いよいよ開幕する。フランスの首都を中心に、18日間にわたって32競技が行われ、計329個の金メダルが授与される。
34回目となる今回の夏季五輪について、知っておいたほうがよいと思われることを紹介する。
■開会式前に競技がスタート?
開幕を正式に告げる開会式は、今月26日(金)午後7時半(日本時間27日午前2時半)に始まる。
しかし実際には24日(水)から、サッカー、7人制ラグビー、ハンドボール、アーチェリーで予選が開始される。
開会式はスタジアムではなくセーヌ川沿いで行われる。
最初のメダル授与はその翌日となる予定。8月11日に競技が終了し、同日夜に閉会式が開かれる。
■陸上100メートル決勝はいつ?
注目度が高い陸上の100メートル決勝は、女子が日本時間8月4日(日)午前4時20分、男子が同5日(月)午前4時50分に行われる。ともに、スタッド・ド・フランスで競われる。
■金メダルは全部でいくつ?
金メダルが授けられる種目は329に上る。最終日前日の8月10日(土)には、一気に39個の金メダルが渡される。
今大会最初のメダルは、射撃の混合エアライフル団体。日本時間7月27日(土)午後5時半に、メダルをかけた戦いが始まる。
最後のメダルは女子バスケットボールで、日本時間8月11日(日)午後10時半に決勝戦が始まる。
■新種目は? 変更点は?
今大会唯一の新種目がブレイキンだ。1970年代に米ニューヨーク・ブロンクスで生まれたダンスのスタイルで、競技スポーツとして発展してきた。
ブレイキンが見られるのは大会後半で、女子は日本時間8月9~10日、男子は同10~11日に行われる。男女16人ずつの計32人でメダルを争う。
3年前の東京五輪で採用された野球・ソフトボールと空手は、今大会では見送られた。
その他の変更点としては、スポーツクライミングの競技形式がある。東京五輪では男女とも、メダルが争われたのは1種目だけだった。しかし今大会は、リードとボルダリングを統合した種目と、スピードクライミングの2種目で、メダルが授与される。
カヌースラロームでは、カヤッククロスが初登場する。各ヒートで4選手がタイムを競うだけでなく、互いに競い合う。
セーリングでは、ウィンドサーフィン(iQフォイル)とカイトの2種目が新たに加わった。
アーティスティックスイミングでは、五輪史上初めて男子選手が出場可能となった。チーム種目のアクロバティックルーティンも初めて実施される。
■マスコットは?
名前は「オリンピック・フリージュ」。
フランスの伝統的な小さな帽子「フリジア帽」から生まれた。
フランスの歴史を通じての自由の象徴であり、フランス共和制の寓話(ぐうわ)上のシンボルでもある。
このマスコットのモットーは、「ひとりだとしても速く行ける。でも一緒ならもっと遠くへ行ける」。
■賞金は出る?
陸上競技の「世界陸連」は、五輪で賞金を出す初の国際競技連盟になると発表した。
パリ五輪では総額240万ドル(約3億7800万円)の賞金を用意しており、金メダリストには5万ドル(約790万円)を贈るという。
■ロシアは出場禁止?
ロシアとベラルーシの選手は、AIN(個人の中立選手)と呼ばれる中立的な立場での出場が認められる。
ただ、それらの選手は開会式には参加しないと、国際オリンピック委員会(IOC)は説明している。
(英語記事 All you need to know about the Paris 2024 Olympics)