移民船火災で40人死亡 ハイチ沖、儀式で爆発

AI要約

国際移住機関(IOM)が発表したところによると、カリブ海のハイチ北方沖で移民を乗せた船が火災事故で40人以上の死亡が確認された。船は英領タークス・カイコス諸島に向かっていた。

船には80人以上の移民が乗船しており、41人が救助された。船上で安全を祈る儀式中にガソリンに引火して爆発が発生したと報告されている。

ハイチでは暗殺事件を受けて食料不足が深刻化し、国民が脱出を試みる事例が増加している。

 【サンパウロ共同】国際移住機関(IOM)は19日、カリブ海のハイチ北方沖を航行していた同国からの移民を乗せた船で火災が発生し、少なくとも40人が死亡したと発表した。船は英領タークス・カイコス諸島に向かう予定だった。

 船には80人以上の移民が乗っており、41人はハイチ当局に救助された。米メディアやロイター通信によると、船が17日にハイチ北部を出港した直後、船上で安全を祈る儀式が行われ、マッチを使用した際にドラム缶に入ったガソリンに引火して爆発が発生したという。

 ハイチは2021年に当時のモイーズ大統領が武装集団に暗殺されて以降、食料不足が深刻化し、脱出を図る国民が後を絶たない。