韓国に根付くチメク文化 各地で味もさまざま

AI要約

韓国のチメク文化について。フライドチキンをビールと一緒に楽しむことが特色。様々な味付けや調理方法があり、チキンのブランドも多数存在。

韓国最大のチメク祭りが大邱市で開催され、40店が参加。ビール片手に好みのチキンを楽しむイベント。地域ごとに味の微妙な違いがある。

チメク祭りでは若者向けから家族連れ向けまで様々なステージが用意され、チメク文化が幅広い年代に浸透している。

韓国に根付くチメク文化 各地で味もさまざま

 韓国では、フライドチキンをビール(メクチュ)と一緒に食べる「チメク」文化がある。チキンのブランドは600を超え、メニューは千にも上るという。ヤンニョムや蜂蜜、カレー、チーズといった多彩な味付けに米粉で揚げたり、焼いたりと調理方法もさまざまだ。

 今月、韓国南東部の大邱市で韓国最大のチメク祭りがあった。全国から40店が集結し、参加者はビールを片手に好みのチキンを楽しんだ。韓国チメク産業協会の崔聖南(チェ・ソンナム)事務局長は「各地で味が微妙に異なるのが韓国チキンの特徴」と説明する。

 会場には、大音量のダンス音楽がかかる若者向けのステージから、大衆歌謡「トロット」が流れる中高年向けのステージ、巨大プールが楽しめる家族連れ向けのステージもあった。性別や年代に関係なく、チメク文化が浸透していると実感した。

 朝鮮戦争後、食糧確保のため養鶏産業が成長した大邱市。11年前に始まった祭りは、今では毎年100万人が訪れる規模に。「いつか韓半島(朝鮮半島)フェスをしたい」。崔事務局長は、北朝鮮ビールと大邱チキンのコラボレーションを夢見ている。

(平山 成美)