最新調査で判明!女性起業家はクラファン上では男性よりも早く資金調達の目標を達成できる その意外な理由とは?

AI要約

女性起業家は男性よりも20%早くクラウドファンディングで資金調達目標を達成することが研究で示された。

女性主導のキャンペーンはジェンダーバイアスの影響を受けにくく、クラウドファンディング市場で有利な傾向が見られる。

女性起業家は少額の融資を要求しやすく、自己プレゼンテーションも成功の要因となっている。

最新調査で判明!女性起業家はクラファン上では男性よりも早く資金調達の目標を達成できる その意外な理由とは?

新しい研究によると、女性起業家はクラウドファンディング上で、男性よりも20%早く資金調達の目標を達成できることがわかった。

同研究はオランダの3つのクラウドファンディング・プラットフォームで実施された934件のビジネスローン入札を分析したもので、女性主導のキャンペーンは男性やカップルが主導するキャンペーンよりも早く目標を達成することを発見した。

同研究の牽引者のひとりであるマーストリヒト大学のポム・テウニッセンが米メディア「ファスト・カンパニー」に語ったところよれば、「世界のクラウドファンディング市場において、オランダは世界第3位の規模を誇る」。

そのため、この研究結果はより広範なクラウドファンディングの傾向を示しているとの見解を彼女は述べている。

彼女によれば、この女性主導のクラウドファンディング・キャンペーンの優位性の背景には、いくつかの要因がある。

ひとつは、ジェンダーバイアス(性別による偏見)に晒される可能性が低いことだ。

起業・開業時の主な資金調達方法のひとつである「銀行は一般的に、女性起業家への融資を渋る傾向がある」。

ジェンダーバイアスや固定概念を持っている可能性のある、個人や少数の人々によって決められる銀行の融資と異なり、クラウドファンディングではその決定権、つまり誰が資金を受け取るべきかを決めるのは「群衆」である。これにより「女性に対する差別が軽減されている」という。

彼女は、クラウドファンディングにおける「ハーディング効果(人は多くの人々と同じ行動をとる傾向がある)」についても言及しており、潜在的な支援者のなかには、他の人たちが応援しているのをみて「自分も貢献しよう」と考える人も少なくないという。

そして、このハーディング効果は「女性主導のキャンペーンの場合により強くなる」という。

また、クラウドファンディング上では、自分自身を自由にプレゼンテーションできることも女性にとっての強みになっているようだ。

たとえば、主に女性向けのサービスを提供する場合には、女性の潜在的な支援者に響く言葉選びができたり、また、外見が共感や信頼の獲得に有利に働くことも多いという。

さらに、「女性起業家は、全額を調達しやすい、(男性よりも)より少額の融資を要求する」傾向があることも関係しているようだ。