北朝鮮の駐キューバ外交官、韓国に昨年亡命=報道

AI要約

キューバ駐在の北朝鮮外交官が昨年11月、妻子と共に韓国に亡命したことが報じられた。北朝鮮外交官としては20年以来最も高位の亡命とされる。

亡命したのは在キューバ北朝鮮大使館で参事官を務めていたリ・イルギュ氏で、北朝鮮とキューバの関係や韓国との国交樹立に関する任務を担っていたとされる。

リ氏は北朝鮮体制への幻滅や自身の仕事に対する不当な評価を理由に亡命を決意し、家族と共にキューバを出国したと語った。

Joyce Lee Ju-min Park

[ソウル 16日 ロイター] - キューバ駐在の北朝鮮外交官が昨年11月、妻子と共に韓国に亡命していたことが分かった。韓国メディアが16日に報じた。韓国に亡命した北朝鮮外交官としては2016年以来最も高位という。

韓国の主要紙「朝鮮日報」によると、亡命したのは在キューバ北朝鮮大使館で参事官を務めていたリ・イルギュ氏。同紙はリ氏のインタビューを掲載した。聯合ニュースも政府筋の話としてリ氏の亡命を報じた。

韓国統一省はコメントを控えた。

朝鮮日報によると、リ氏は北朝鮮の長年の友好国キューバが韓国と国交を樹立するのを阻止する任務などを担っていた。両国は今年2月に国交を樹立した。

李氏は家族と共にキューバから出国したと語ったが、詳細は明らかにしなかった。「航空券を買い、亡命の6時間前に妻と子どもに電話で決意を伝えた。韓国とは言わず、海外で暮らそうと言った」と振り返った。

北朝鮮体制への幻滅や自身の仕事に対する不当な評価などが理由で亡命を決意したという。