連続殺人の容疑者、女性42人の殺害を自白 ケニア

AI要約

ケニアで15日に逮捕された男が42人の女性を殺害したと自白

事件を受けて性別に根差した暴力対策の強化が求められる

警察が遺体の検査を進め、容疑者の自白により捜査が進行

連続殺人の容疑者、女性42人の殺害を自白 ケニア

(CNN) アフリカ東部ケニアで連続殺人事件の容疑者として15日に逮捕された男が、過去2年間で42人の女性を殺害したと自白した。地元警察が明らかにした。

衝撃的な事件を受け、国内では性別に根差した暴力への対抗措置の強化を求める声が噴出している。

当局によれば、33歳の容疑者は42人の女性たちを誘い出して殺害、遺体を処分したという。遺体は被害者42人のうち、9人のものしか収容されていない。

男は首都ナイロビ東郊のソウェトで15日午前3時に逮捕された。場所はサッカーの欧州選手権(ユーロ2024)の決勝を見るために訪れたクラブの外だったという。ケニアの犯罪捜査部門の幹部が記者団に明らかにした。

容疑者を取り調べたところ、2022年から今年の7月11日までの間に女性42人を殺害し、遺体をごみ捨て場に遺棄したことを自白したという。

警察幹部は声明を出し、これまで収容した9人の遺体の検視を行うと説明した。

逮捕前の14日の記者会見で、警察は遺体について、ばらばらに切断されており、それぞれ異なる腐敗状態でずだ袋に入れられていたと述べた。

警察は容疑者の賃貸住宅から山刀やずだ袋、工業用のゴム手袋、スマートフォン8台などを発見した。

容疑者が自白したところによると、最初の犠牲者は容疑者の妻だったという。

同国カジアド郡選出の女性の国会議員は会見を開き、女性の命の重要性や保護の必要性を訴えた。同議員を初めとする女性の指導者らは、地方の警察署に女性の被害専門の部署を改めて設置し、経験豊富な警官を配置して性別に根差す暴力に対処するよう求めた。