オープンAI取締役会から離脱 米MS、独禁懸念に配慮か 報道

AI要約

米マイクロソフトがオープンAIの取締役会から離脱することが報じられた。

両社の資本提携がAI市場での支配力を強め、競争をゆがめる懸念があると報じられた。

MSがオープンAIに130億ドル出資し、企業統治に疑問符が付いたことが背景にある。

 【ニューヨーク時事】米IT大手マイクロソフト(MS)が対話型AI(人工知能)「チャットGPT」を手掛けるオープンAIの取締役会から離脱することが10日、分かった。

 両社の資本業務提携がAI市場での支配力を強め、競争をゆがめるとの懸念を持つ米欧の競争当局に歩み寄る思惑がありそうだ。米メディアが報じた。

 オープンAIに計130億ドル(約2兆1000億円)出資するMSは昨年11月以降、取締役会に議決権のないオブザーバーとして参加。オープンAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)が一時解任される騒動が起き、企業統治に疑問符が付いたことが背景にある。