イラン大統領選 改革派のペゼシュキアン氏、決選投票で勝利

AI要約

5日実施のイラン大統領選で、改革派のペゼシュキアン氏が初当選したことが内務省から発表された。

保守強硬派のジャリリ氏を制し、3年ぶりの路線転換が期待される。

投票率は49・8%で、大統領選はライシ前大統領の死を受けて行われた。

イラン大統領選 改革派のペゼシュキアン氏、決選投票で勝利

 5日実施のイラン大統領選の決選投票で、イラン内務省は6日、米欧との対話に前向きな改革派のペゼシュキアン元保健相(69)が初当選したと発表した。保守強硬派のジャリリ元最高安全保障委員会事務局長(58)との接戦を制した。大統領の任期は4年。当初はライシ前政権の保守強硬路線の継続が有力視されていた。最高指導者ハメネイ師が国政の最終決定権を握るという制約はあるが、3年ぶりの路線転換となる。

 内務省によると、ペゼシュキアン氏は約1638万票(53・66%)を獲得、ジャリリ氏は約1353万票(44・34%)だった。投票率は49・8%。

 大統領選はライシ前大統領が5月にヘリコプターで墜落死したことを受けて実施された。6月28日の第1回投票は当選に必要な過半数を得た候補がおらず、決選投票となった。【カイロ金子淳】