要衝チャソフヤールの東端地区を制圧 ロシア

AI要約

ロシア国防省は、ウクライナ東部の要衝チャソフヤールの東端地区を制圧したと発表。

チャソフヤールは戦略的な高台に位置し、ロシアの奪取でドネツク州全域に攻勢を掛ける可能性がある。

ロシア軍がノビー地区を解放し、ウクライナ軍との激戦が報告されている。

【AFP=時事】ロシア国防省は3日、数か月にわたって圧迫を続けてきたウクライナ東部ドネツク(Donetsk)州の要衝チャソフヤール(Chasiv Yar)の東端地区を制圧したと発表した。

 チャソフヤールは高台に位置する戦略的要地。ロシアが奪取すれば、ドネツク州全域にさらなる攻勢を掛けることが可能になる。

 ロシア国防省は定例会見で、同国軍がチャソフヤール東端に位置するノビー(Novy)地区を「解放した」と述べた。

 ロシアによる同地区奪取は、ウクライナ軍とつながりがあるテレグラムチャンネル「ディープステート」でも報告された。

 同チャンネルは、同地区はロシア軍の爆撃で壊滅しており、ウクライナ軍の撤退は「難しい決定ではあったが、合理的」だったと伝えている。

 チャソフヤール東部にはウクライナが防衛に活用してきた運河が流れているが、ロシア軍が渡河したかどうかは明らかになっていない。

 チャソフヤール、激戦地となったバフムート(Bakhmut)の西約10キロに位置する。ロシア軍は昨年、数か月にわたる砲撃と市街戦でバフムートを壊滅させた後、制圧した。【翻訳編集】 AFPBB News