ベラルーシ、上海協力機構に加盟 10カ国に、米欧対抗で拡大

AI要約

上海協力機構(SCO)首脳会議がアスタナで開催され、ベラルーシの正式加盟が承認された。SCOは中国とロシアを中心に構成され、世界の多極化を目指す機構であり、10カ国体制となった。

会議では安全保障問題やテロ対策が議題となり、各国の首脳が発言。トルコのエルドアン大統領も出席し、「アスタナ宣言」への署名が予定されている。

SCOはBRICSと共に米欧に対抗する立場を示し、新興国で構成される機構として影響力を拡大させている。

 【モスクワ共同】カザフスタンの首都アスタナで4日、上海協力機構(SCO)首脳会議が開かれ、ロシアの同盟国ベラルーシの正式加盟が承認された。昨年のイランに続く加盟で、10カ国体制になった。SCOを主導する中国とロシアは「世界の多極化」を目指しており、中ロを含む主要新興国で構成する「BRICS」とともに、米欧に対抗する機構として規模を拡大させている。

 首脳会議では、中国の習近平国家主席やロシアのプーチン大統領のほかベラルーシのルカシェンコ大統領らが域内の安全保障問題やテロ対策について発言。「パートナー国」トルコのエルドアン大統領も出席。SCOの地域・国際問題への対応策を明記した「アスタナ宣言」に署名する予定だ。