プーチンが核戦略の転換をついに決断…!「核拡散」と「先制使用」への道を開くロシア-北朝鮮軍事協定の「驚愕すべき狙い」

AI要約

プーチン大統領と金正恩総書記が締結したロシア-北朝鮮の協定が注目を集めている。ロシアの核拡散への可能性が懸念される中、日本は歴史的転換点に直面している。

ウクライナ戦争の影響やプーチンの核使用ドクトリン変更から、ロシアの国際政策が変化している。西側との緊張が高まる中、ロシアの行動が注目を浴びている。

プーチンの発言からは、ロシアの反応が強硬化していることが読み取れる。核関連の政策や武器供与の問題が、今後の国際関係に影響を与える可能性がある。

プーチンが核戦略の転換をついに決断…!「核拡散」と「先制使用」への道を開くロシア-北朝鮮軍事協定の「驚愕すべき狙い」

6月19日に、プーチン大統領が金正恩総書記と平壌で締結した「ロシア-北朝鮮の包括的パートナーシップ協定」は、「軍事同盟」ともいえるが、総じて日本国内の反応は、それほど深刻な物と捉えてはいない雰囲気だ。むしろ報道を見ると、あの大国ロシアが、砲弾などの支援の継続を望んでかつての衛星国、北朝鮮まで大統領が足を運ばなければならなくなった、といった感想が主流のようだ。

しかしロシアを過小評価しない方が良い。ロシアは国際戦略においてまだ多くのカードを有している。核はその最強のものだ。約一年かけてプーチンは核ドクトリン変更へのステップを踏んできた。そして今回の北朝鮮との協定は、ロシアが事実上の核拡散への道を初めて開いたものと位置づけられる。今、日本は目の前で、核拡散のプロセスが始まる歴史的な転換点に立ち会っているのだ。

この露朝協定の背景には、大きなコンテクストとしてウクライナ戦争がある。詳しく言えば、アメリカが、ウクライナが米国製兵器を使用して、ロシアに対する越境攻撃をすることを正式に許可したことがある。

これまで、西側の関与が進むと、ロシア側はこれに反応して攻勢のレベルを上げ、それに対しウクライナ側は西側に、より高い要求をし、西側はそれを受け入れ……を繰り返し、事態はどんどんエスカレートしてきた。

そして、今回の越境攻撃許可に対するロシア側の反応が、6月初頭のサンクト・ペテルブルグ国際経済フォーラムの際にプーチンが行った2つの重要な発言ということになる。

その1つは、西側がロシア国境近くに武器を供与するのであれば、ロシアもまた西側に隣接する国に武器を供与する権利を有するというもの。もう1つが、核使用ドクトリンの変更の可能性に始めて言及したことだ。核煮対してはこれまで使用要件がかなり厳格であったが、それを柔軟に解釈できるとし、そしてエスカレーションの階梯を明確化するとしている。