上海協力機構首脳会議でプーチン氏と習氏会談 米欧の対抗軸を強調

AI要約

ロシアや中国などでつくる上海協力機構(SCO)の首脳会議が中央アジアのカザフスタンで始まり、プーチン大統領と習近平国家主席がSCOの役割を強調し、米欧に対抗する考えを示した。

プーチン氏はSCOの出発点を振り返り、SCOの加盟国拡大を誇示。習氏も国際環境の中で協力を強化し利益を守る必要があると述べた。

上海協力機構首脳会議でプーチン氏と習氏会談 米欧の対抗軸を強調

 ロシアや中国などでつくる上海協力機構(SCO)の首脳会議が3日、中央アジアにあるカザフスタンの首都アスタナで始まった。ロシアのプーチン大統領は会議に合わせた中国の習近平(シーチンピン)国家主席との会談で、「公正な世界秩序を維持する重要な柱としての役割を強化している」とSCOを評価。ウクライナ侵攻で対立する米欧への「対抗軸」にしたい考えを示した。

 プーチン氏は習氏との会談にあたって「我々は2001年、SCOの出発点に立った」と振り返り、今年、ウクライナ侵攻を支持するロシアの同盟国ベラルーシを迎えるなど、SCOの加盟国拡大を誇示した。

 習氏も「簡単ではない国際環境の中で、新たな協力の原動力をつくり、我々の合法的な権利と利益を守るよう注力する必要がある」と応じた。