ローマ教皇庁、一般職の職員を規制…「目立つ入れ墨やピアスは禁止」

AI要約

ローマ教皇庁が、来年のカトリックの聖年を控え、服装規定を強化した。

バチカン市内の職員には入れ墨やピアスが禁止され、違反者は停職処分を受ける可能性がある。

新たに導入された規定には、婚前同棲の禁止や宗教的行動原則を守る約束、犯罪前科のないこと、機密維持の誓約が含まれる。

ローマ教皇庁が、全世界から約3000万人の巡礼客がバチカンを訪問すると予想される来年のカトリックの聖年を控え、服装規定を強化した。

1日(現地時間)、米カトリック系メディア「クラックス」によると、教皇庁は先月29日、「職場の品格を守るための措置」として新しい服装規定を導入し、バチカン市内の一般職職員は目立つ入れ墨やピアスをしてはならないと明らかにした。

これにより、バチカンのサン・ピエトロ大聖堂で管理、維持、保存、装飾業務に従事する職員は入れ墨の露出とピアスが禁止され、違反すれば停職処分を受ける可能性がある。

クラックスは、フランシスコ教皇が入れ墨について「表向きには穏健だが、このような態度はバチカン市国内の職員には適用されない」と皮肉った。

これに先立って、教皇は2018年、多くの若者が入れ墨をすることをカトリック教会が恐れてはならないとし、司祭たちにも入れ墨がその人の人格について重要な情報を提供するだけに、対話の話題として入れ墨を積極的に活用するよう助言したことがある。

新たに導入された規定はこれだけではない。

今後、バチカン市国内の職員は、採用の際、婚前同棲の禁止などプライバシーと家庭生活の両方で模範的な宗教的、道徳的行動原則を守ると約束しなければならない。

また、犯罪前科があってはならず、カトリック教会で洗礼を受けたことを証明する書類を提出してこそ、バチカン市国で勤務することができる。

バチカン市国の職員として不適切な活動や集会に参加してはならない。

この条項は先月15日、イタリア・ローマで開かれた「ゲイ・プライド」(同性愛者の自負心)行進のようなイベントに言及したものとみられると、クラックスは説明した。

教皇庁は慢性的な情報流出問題を防ぐため、職員が採用される際、バチカン市国の上級者の前で機密維持の誓約を行う必要があるという規定も新設した。

また、許可を得ずにマスコミとインタビューをしてはならず、外部人を職場に招いたり、原本文書とコピー、または電子コピーおよびその他の保管資料を任意に削除してはならない。