「ほぼすべての民間航空機にわれわれの部品」…米航空エンジンの心臓に食い込んだ韓国企業(2)

AI要約

韓国の航空エンジン産業団地造成計画には200社以上の協力企業が関与し、昌原と釜山地域が中心となる。航空エンジンは将来の収益源として様々な分野に適用される技術であり、独自の航空エンジンを基盤に昌原を韓国のエアロスペースアレーの中心地に育成する計画。

コネチカットのエアロスペースアレーは企業、大学、政府の協力によって成立。2014年に航空産業再投資法が制定され、航空企業が再投資すると税額控除が与えられる仕組み。政府の支援策によりP&Wが5億ドルを航空エンジン研究施設に投資。

コネチカット州政府は税制優遇だけでなく、一時運営資金支援や多様な支援策を提供。企業と大学の交流も活発で、研究プロジェクトやインターンシップなどを通じて産学連携が進んでいる。

この過程で慶尚南道昌原(キョンサンナムド・チャンウォン)と釜山(プサン)地域の素材・部品会社200社以上と協力して航空エンジン産業団地を造成する計画だ。ハンファエアロスペース関係者は「航空エンジンは戦闘機だけでなく民間航空機と船舶など多様な分野に適用できる未来の収益源となる技術。独自の航空エンジンをベースに昌原事業所を韓国のエアロスペースアレーの中心地に成長させること」と話した。

◇コネチカットのエアロスペースアレー成功の秘訣は

コネチカットのエアロスペースアレーは企業、大学、政府の協力を通じて造成された。2014年にコネチカット州政府は域内主要航空企業の流出を防ぐため航空産業再投資法を制定した。コネチカット所在の航空企業が1億ドルを再投資すれば大規模税額控除を与えるのが骨子だ。P&Wはこの法案が通過すると州政府と2年間交渉を進め、2017年に航空エンジン研究施設に5億ドルを投資すると発表した。当時P&W代表は「州政府が選球眼を持って法案を通過させたおかげで会社は主要機能をコネチカットに維持でき、コネチカットは高熟練・高賃金の雇用を守ることができた」と話した。

コネチカット州政府は税制優遇のほかにも一時運営資金支援、電力支援金補助など多様な支援策を用意した。昨年一時運営資金を支援された会社は106社に達するという。コネチカット州政府のポール・ライボ製造業責任者(CMO)は「製造業を支援する9つの基金を運用している。100人以下の小規模企業にも最大25万ドルの資金を支援している」と話した。

コネチカットのエアロスペースアレーでは企業と大学の交流も活発だ。航空エンジン企業は優秀人材を確保するためインターンシップなどさまざまなプログラムを運営し大学と共同で研究プロジェクトを進めている。セントラル・コネチカット州立大学のルズ・ヤマヤ教授は「われわれは複数の企業と多様なパートナーシップを結び、ともにカリキュラムを作る。この夏ハンファが10人のインターンを雇用することにしてうれしく思う」と話した。コネチカット大学のビト・モレノ教授は「P&Wはエンジン燃焼、材料開発など長期研究プロジェクトに資金を支援するなど地域大学と緊密な関係を維持している。大学と企業間の緊密な関係の中で訓練された技術者を育成している」と話した。