北朝鮮、弾道ミサイル2発発射…1発は平壌近くに落下の可能性

AI要約

北朝鮮が1日早朝に発射した弾道ミサイルの1発は射程距離が短く、内陸部に落ちた可能性があることがわかった。

韓国軍はミサイルを捕捉し、1発は600キロメートル、もう1発は120キロメートルほど飛行したことを明らかにした。

北朝鮮のミサイル発射は平壌周辺に落下した可能性があるが、短距離弾道ミサイルの可能性も排除されていない。

北朝鮮が1日早朝に発射した弾道ミサイル2発のうち1発は射程距離がとても短く、内陸部に落ちた可能性があることがわかった。

韓国合同参謀本部はこの日、「韓国軍はきょう黄海南道長淵(ファンヘナムド・チャンヨン)周辺から午前5時5分と5時15分ごろ北東方向に発射された弾道ミサイル2発をそれぞれ捕捉した」と明らかにした。

その上で「5時5分ごろ発射された北朝鮮の短距離弾道ミサイルは600キロメートルほど飛行し、5時15分ごろ発射された弾道ミサイルは120キロメートルほど飛行した。諸元に対しては韓米が精密に分析している。韓国軍は北朝鮮のミサイル発射を即時捕捉して追跡・監視し、米日と関連情報を緊密に共有した」と伝えた。

合同参謀本部のイ・ソンジュン広報室長はこの日の国防部定例会見で「1回目に発射したミサイルは600キロメートルほど正常飛行したが、2回目に発射したミサイルは初期段階で非正常に飛行した可能性がある。非正常飛行中に爆発したとすれば残骸が内陸部に落ちた可能性もある」と明らかにした。

北朝鮮がこの日発射した弾道ミサイル2発のうち600キロメートル飛行したミサイルは清津(チョンジン)近海に落下した。だが120キロメートルほどだけ飛行したミサイルは平壌(ピョンヤン)周辺に落下した可能性がある。黄海南道長淵から北東方向へ120キロメートル地点は平壌の東側地域に当たる。

合同参謀本部関係者は、射程距離が短いミサイルは120キロメートルほど飛行した後にレーダーから消えたとし、「落下地点を正確に知るのは難しい」としながらも、「平壌側に行った可能性があるとみている」と明らかにした。

だが韓国軍当局は、北朝鮮が新しい種類の近距離弾道ミサイル(CRBM、射程距離300キロメートル以下)を試験発射した可能性も完全に排除していない。

イ室長は「新しい武器をテストした可能性または非正常飛行をした可能性などさまざまな可能性をすべて分析しなければならない。(射程距離が120キロメートルの)ミサイルが短距離弾道ミサイル(SRBM)ならば必要な高度まで上がれなかった」と話した。

北朝鮮は昨年3月14日にもこの日ミサイルを発射した長淵周辺で火星11型2発を発射し、2発とも約610キロメートル飛行した。北朝鮮の今回の弾道ミサイル発射は昨年と同一の場所・射程距離・目標地点(清津近海)で行われた点から2発中1発は発射に失敗した可能性が大きい。

北朝鮮のこの日の弾道ミサイル挑発は5日ぶりだ。北朝鮮は先月26日午前5時30分ごろ平壌近くから東方向に弾道ミサイル1発を発射した。北朝鮮は翌日に国営メディアを通じて多弾頭能力確保に向けた「成功的」試験だったと主張した。