ベトナムの24年GDP伸び率は6%近くに 外需好調などで=IMF

AI要約

国際通貨基金は、ベトナムの経済成長率が6%に近づくと予測している。外需の好調や外国投資の堅調な展開が成長を支えているが、下振れリスクも高い。

世界経済の減速や地政学的な緊張、貿易紛争の激化などが起こる場合、ベトナムの輸出が低調になる可能性があるという。

国内では不動産部門や社債市場の低迷が銀行の信用拡大力を制限し、経済成長や金融の安定に影響を与える可能性がある。為替相場の圧力が持続すると国内インフレへの影響も拡大する可能性がある。

ベトナムの24年GDP伸び率は6%近くに 外需好調などで=IMF

[ハノイ 26日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)は26日、ベトナムの今年の経済成長率が6%近くになるとの見通しを示した。好調な外需、底堅い外国投資、緩和的な金融政策が支えるという。

ただ、下振れリスクは高いと指摘。「世界経済の成長が期待外れになる、世界の地政学的緊張が続く、貿易紛争が激化するといった事態になれば、ベトナム経済の主要な原動力である輸出が低迷する可能性がある」と分析した。

国内的には、不動産部門と社債市場の低迷持続が想定以上に銀行の信用拡大能力を圧迫し、経済成長と金融の安定を阻害する恐れがあると予想。緩和的金融環境を踏まえると、為替相場に対する圧力がより長く続けば国内インフレへの影響が一段と大きくなる可能性があるとの見解を示した。