潘基文氏、国連安保理を痛烈批判 「拒否権乱用で機能不全」

AI要約

潘基文前国連事務総長が安保理改革を訴え、安保理の役割を批判。

安保理の拒否権乱用や子どもと武力紛争に関する年次報告書への意見表明が行われた。

報告書では、イスラエルとハマスが子どもの人権を侵害したと指摘された。

 【ニューヨーク共同】潘基文前国連事務総長は26日、安全保障理事会の「子どもと武力紛争」を協議する公開会合に出席し「安保理は罪のない人々の命を守るという基本的な役割を果たせていない」と痛烈に批判した。パレスチナ自治区ガザ情勢やウクライナ侵攻を巡る米ロの相次ぐ拒否権行使を受け、潘氏は「常任理事国の拒否権乱用」を問題視して安保理改革を訴えた。

 会合ではグテレス事務総長が安保理に提出した「子どもと武力紛争」に関する年次報告書を基に各国が意見表明した。報告書は、イスラエルとイスラム組織ハマスの双方を子どもの人権を侵害した国や組織に初めて指定した。