フランス極右政党、財政赤字抑制を重視 財務相有力候補が表明

AI要約

フランス極右政党、国民連合のジャン=フィリップ・タンギー議員が、財政赤字の拡大を止め、EUの財政ルールを守る意向を表明。

タンギー氏はRNが絶対多数を獲得した場合、財務相就任の可能性があるとされ、財政赤字の垂れ流しに決別する姿勢を示した。

RNの政策は税制改革や官僚主義削減、移民支出の削減などを通じて財源を確保すると主張。

フランス極右政党、財政赤字抑制を重視 財務相有力候補が表明

Leigh Thomas

[パリ 24日 ロイター] - フランス極右政党、国民連合(RN)で財務担当責任者を務めるジャン=フィリップ・タンギー議員は、RNが政権を獲得した場合、これまで長年にわたる財政赤字の拡大に歯止めをかけ、EUの財政ルールを順守すると強調した。23日に行ったロイターとのインタビューで述べた。

タンギー氏は、6月30日と7月7日の2回にわたって行われるフランス国民議会(下院)選挙でRNが絶対多数の議席を確保した場合に、財務相に就任する可能性のある最有力候補の一人と目されている。

インタビューで「われわれは財政赤字を制御不能な状態にしない。これまで50年間の財政赤字の垂れ流しとは決別する」と語った。

市場では一時、費用がかさむ支出政策を掲げる極右が政権を握ることへの警戒感から、フランスの株式と債券が大幅に売り込まれた。

タンギー氏は、RNの政策は税金の抜け穴をなくし、官僚主義的手続きを減らすほか、移民への福祉などに対する支出の削減によって、全ての財源を賄うと主張した。