バイデン氏、27日討論会に照準 トランプ氏は物価高を痛烈に批判

AI要約

バイデン陣営はトランプ前大統領との討論会に向けて選挙活動を展開しており、激戦州などで300以上の視聴イベントを計画している。

トランプ氏はバイデン政権下で進んだ物価高を批判し、インフレ問題を訴えている。

商品価格の上昇に対するトランプ氏のアプローチやバイデン陣営の幅広い支持層へのアピールが詳細に述べられている。

 【ワシントン共同】11月の米大統領選で再選を目指す民主党のバイデン大統領の陣営幹部は23日、27日に行われる共和党のトランプ前大統領との討論会に照準を合わせ、激戦州などで300以上の視聴イベントを集中的に開くと明らかにした。トランプ氏はバイデン政権下で進んだ物価高を痛烈に批判し、攻勢をかけている。

 バイデン陣営幹部は、討論会で「国民は二つの対照的な未来を目の当たりにする」とし、各地のイベントは実績を示す場になると強調した。支持率が低迷する中、若者や中南米系など幅広い層に支持を求める構えだ。

 一方のトランプ氏は22日のワシントンでの演説で「『バイデンインフレ』の悪夢を終わらせる」と表明。ミント菓子「チックタック」の容器と、小道具として指の先ほどにミニチュア化したチックタックの容器を聴衆に示して「これがインフレがもたらしたものだ」と語り、笑いを誘った。

 商品の値上げをしない代わりに中身を減らす手法は「シュリンク(縮小)」と「インフレーション」を合わせて「シュリンクフレーション」と呼ばれている。