イスラエル軍、ガザ地区北部を攻撃 少なくとも42人が死亡

AI要約

パレスチナ自治区ガザ地区でイスラエル軍の攻撃により最低42人が死亡した。死亡者はシャティ難民キャンプと別の地区で発生した。

イスラエル軍はハマスの軍事施設を空爆し、ハマスは民間人を標的にした攻撃だと主張。停戦交渉は続いているがハマスの恒久的な停戦を求める一方、イスラエルはハマスの壊滅を目指す姿勢を示している。

過去にもイスラエル軍による攻撃があり、21日にはラファ近郊でさらなる死傷者が発生した。

イスラエル軍、ガザ地区北部を攻撃 少なくとも42人が死亡

 ロイター通信は22日、パレスチナ自治区ガザ地区北部ガザ市の2カ所でイスラエル軍の攻撃があり、少なくとも42人が死亡したと報じた。ガザ保健当局によると、シャティ難民キャンプで24人、別の地区で18人が死亡した。

 SNSに投稿された映像には、崩れた建物から粉じんが立ちこめる中、救助作業をする人々が映っている。イスラエル軍はイスラム組織ハマスの軍事施設を空爆したと発表。イスラエルメディアはハマス幹部を狙ったと報じたが、ハマスは「民間人を標的にした攻撃だ」と主張した。

 ガザ当局は21日にもイスラエル軍が最南部ラファ近郊を攻撃し、少なくとも25人が死亡、50人が負傷したとしている。

 一方、カタールのムハンマド首相兼外相は21日、イスラエルとハマスの停戦交渉は継続中で、合意に向けて努力を続けていると明らかにした。ハマスが「恒久的な停戦の保証」を求めているのに対し、ネタニヤフ首相はハマスの壊滅を目指す姿勢を崩していない。【エルサレム松岡大地】