ロシア、核兵器使用の判断時間短縮も=下院国防委員長

AI要約

ロシア政府が核兵器の使用ドクトリンを見直す可能性について、国防委員会のカルタポロフ委員長が言及した。

プーチン大統領も核兵器使用のドクトリンの変更に言及しており、困難や脅威が増す場合に対応する意向を示している。

2020年に公表された核ドクトリンでは、核兵器の使用条件が幅広く定義されている。

ロシア、核兵器使用の判断時間短縮も=下院国防委員長

Guy Faulconbridge

[モスクワ 23日 ロイター] - ロシア下院国防委員会のカルタポロフ委員長は23日、ロシア政府は自国への脅威が高まっていると判断した場合、核兵器使用のドクトリン(基本原則)を見直し、使用について判断する時間を短縮する可能性があると述べた。ロシア国営通信RIAが伝えた。

核兵器使用のドクトリンについてはプーチン大統領も先月、変える可能性があると述べている。

カルタポロフ氏は「われわれは、困難や脅威が増していると見なせば、それに応じて核兵器の使用と使用の決定のタイミングについて(のドクトリンを)いくらか修正することができる」と述べた。変更の具体的な内容については、早計だとして触れなかった。

ロシアが2020年に公表した核ドクトリンは大統領が核兵器使用を検討する条件について、敵が核兵器やその他の大量破壊兵器を使用した場合、通常兵器によってロシアの国家としての存在が脅かされた場合などと幅広く定義している。