バイデン政権、ネタニヤフ氏の米批判に「深く失望」「正確ではない」

AI要約

バイデン政権のカービー大統領補佐官は、ネタニヤフ首相の批判に不快感を示し、イスラエルが米国との関係を誤解していると述べた。

ネタニヤフ首相は、米国がイスラエルへの武器供与を停止していることに対し批判を強めており、バイデン政権は一部の武器供与を凍結する一方、その他は通常通り供与していると説明している。

バイデン政権とイスラエルの間での武器供与に関する論争が続いており、両者の間に意見の相違があることが明らかになっている。

【ワシントン=大内清】バイデン米政権のカービー大統領補佐官は20日のオンライン記者会見で、イスラエルのネタニヤフ首相が同国への武器弾薬の供与を控えているとして米国への批判を強めていることについて、「深く失望し、当惑している」と述べ、不快感を示した。

カービー氏は、イスラエルがイスラム原理主義組織ハマスなどの脅威から自国を防衛するのを「米国ほど助けている国はほかにない」とし、ネタニヤフ氏の米国批判は「正確ではない」とも語った。

ネタニヤフ氏は18日、英語によるビデオ声明で「米国が過去数カ月、イスラエルへの武器弾薬を止めているのは(同盟国として)信じがたいことだ」と批判。これに対しバイデン政権は、パレスチナ自治区ガザ南部の人口密集地帯で民間人に使用される懸念があるとして大型の2千ポンド爆弾の一部供与を凍結する一方、その他の武器は通常通りに供与を続けていると説明している。