プーチン大統領が贈った車を運転した金正恩氏…ナンバープレートには意味深な数字

AI要約

ロシアのプーチン大統領が北朝鮮の金正恩国務委員長に贈り物をし、彼らはアウルスと呼ばれるロシア製リムジンで運転を楽しんだ。

金委員長はティーセットと短剣をプーチン大統領に贈り、お互いに美しい贈り物と称賛しあった。

プーチン大統領と金委員長の贈り物交換は国連安保理制裁に抵触する可能性があるが、芸術品の贈り物も含まれている。

プーチン大統領が贈った車を運転した金正恩氏…ナンバープレートには意味深な数字

ロシアのプーチン大統領が北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長にロシア製リムジン「アウルス」1台とティーセット、ある海軍将軍の短剣を贈った。

ロシアのタス通信は19日(現地時間)、クレムリン宮(ロシア大統領府)のユーリ・ウシャコフ補佐官の言葉を引用してこのように報じた。

プーチン大統領はさまざまな芸術品の贈り物を受け取ったとウシャコフ補佐官は付け加えた。

アウルスはロシア製の最高級リムジンで、プーチン大統領は今年2月にも金委員長にこの自動車を贈っている。

アウルスは「ロシア版ロールスロイス」と呼ばれる。特に高級セダンのアウルス・セナート・リムジンはプーチン大統領の儀典車両として使われている。

銃弾だけでなく爆発物や手榴弾の攻撃にも耐性があるVR10等級の防弾最高能力を備えているといわれている。防弾基準はVR1からVR10まで区分される。「アウルス・セナート」モデルはオプションによりロシア現地で4000万~8000万ルーブル(約7490万~1億4980万円)で販売されている。

プーチン大統領と金委員長は錦繻山(クムスサン)迎賓館で首脳会談を終えて、このアウルスを交代で運転した。

外信が公開した動画を見ると、プーチン大統領が先に金委員長を助手席に乗せてハンドルを握った後、迎賓館近隣を回った。その後2人は車から降りて両側に通訳官だけを同行させて、バラで囲まれた庭園を散歩した。

散歩後は金委員長がハンドルを握り、2人は迎賓館に戻った。

今回贈った自動車のナンバープレートの数字も意味深長だ。北朝鮮の国旗とともに「7 27 1953」という数字がつけられている。1953年7月27日は韓国戦争(朝鮮戦争)停戦協定日だ。北朝鮮で戦勝節として宣伝して記念している日だ。

プーチン大統領はまた、金委員長にティーセットと短剣を贈った。ウシャコフ補佐官は、金委員長がティーセットに対して「非常に美しい」と話したとタス通信に明らかにした。

金委員長はプーチン大統領にディナーセットとプーチン大統領を描いた各種芸術作品を贈ったという。

ウシャコフ補佐官は「(金委員長が贈ったものは)素晴らしい贈り物」としながら「プーチン大統領のイメージとつながっている」とした。あわせて「イメージにはさまざまなオプションがあり、胸像を含めてどれも非常に芸術的」と付け加えた。

金委員長に自動車を贈るのは国連安保理制裁違反だ。北朝鮮への移転が禁止されたぜいたく品に該当するのはもちろん、北朝鮮に対する輸送手段の直・間接的な供給・販売・移転も2017年12月採択された安保理制裁決議2397号により禁じられている。