中国、フィリピン船が「故意に接近して接触」と主張 南シナ海

AI要約

中国海警局がフィリピンの補給船との接触事件を公表。フィリピン船が中国船に近づき警告を無視。

両国はセカンド・トーマス礁周辺での争いが続いており、負傷や損傷の詳細は不明。

中国は新法に基づき海域侵入を管理。疑いのある人物を60日間拘束可能な規則を施行。

[北京 17日 ロイター] - 中国海警局は17日、フィリピンの補給船が南シナ海セカンド・トーマス礁の周辺海域に違法に侵入し、故意に危険な方法で中国船に接近した結果、両船が接触したと表明した。

中国側が繰り返し厳重な警告を出したが、フィリピンの補給船が無視したとしている。負傷者や損傷の有無は明らかにしていない。

両国はここ数カ月、セカンド・トーマス礁での危険行為や衝突を巡って互いを非難している。同礁はフィリピンの排他的経済水域(EEZ)内にある。

中国では同国が主権を主張する海域で活動する外国船に対して、海警局が殺傷力を行使することを認める2021年の法律を施行する新たな規則が今月15日に発効した。新規則では同海域に侵入した疑いのある人物を海警局が裁判なしに60日間拘束できる。