5月の中国小売売上高、3．7％増 不動産は不振続く
AI要約
中国国家統計局が発表した5月の経済指標によると、小売売上高は前年比3.7%増加し、伸びが加速している。
労働節の連休が昨年からずれたこともあり、消費が押し上げられたが、不動産関連の指標は不振が続いている。
都市部固定資産投資は4.0%増となり、インフラ投資や製造業の投資が伸びている一方、不動産開発投資は10.1%減少している。
【北京時事】中国国家統計局が17日発表した5月の小売売上高は、前年同月比3．7％増加した。
伸びは前月の2．3％増から加速。労働節（メーデー）の連休が昨年からずれた影響もあり、消費が押し上げられた。鉱工業生産は5．6％増。これに対し、不動産関連の指標は不振が続いた。
労働節の連休は例年5日間で、今年は5月1～5日、昨年は4月29日～5月3日だった。小売売上高では飲食が5．0％増。ただ、金銀宝飾類は11．0％の大幅減、自動車も4．4％減と振るわなかった。
幅広い投資動向を示す1～5月の都市部固定資産投資は前年同期比4．0％増。インフラ投資と製造業の投資が伸びた。
一方、同期間の不動産開発投資は10．1％減と低迷。住宅販売面積は2割強の減少となった。
この日発表された5月の住宅販売動向でも、主要70都市のうち68都市で新築物件の価格が前月から下落した。前月は64都市で値下がりしていた。
