メッカ大巡礼、熱中症で6人が死亡 48度に迫る暑さ

AI要約

サウジアラビアでメッカへの大巡礼が始まり、気温が極端に高い中、6人の巡礼者が熱中症で死亡した。

死者6人は全員がヨルダン国籍であり、遺体の埋葬や送還に関する調整が進められている。

巡礼者はアラファト山に集まり、熱中症対策として軍要員や救急チームが配置されている。

メッカ大巡礼、熱中症で6人が死亡 48度に迫る暑さ

(CNN) サウジアラビアで14日、イスラム教の聖地メッカへの大巡礼(ハッジ)が始まった。気温が48度近くまで上がるとの警報が出るなか、巡礼者6人が熱中症で死亡した。

ヨルダン外務省が15日に発表したところによると、死者6人は全員がヨルダン国籍。サウジ当局との間で、遺体の埋葬や送還に関する調整が進められている。

遺族の1人はCNNに「おばがアラファト山で亡くなり、サウジで埋葬された」と話した。

大巡礼は世界最大級の宗教集会で、サウジの年中行事としては最大規模。ラマダン(断食月)明けから数えて2カ月と10日後に設定され、5日間続く。

15日には巡礼者がメッカ郊外のアラファト山に集まる最も重要な日を迎えた。サウジ統計局によると、今年は180万人を超える信者が参加している。

保健当局は巡礼者に傘の携行や水分補給を呼び掛けている。熱中症対策に特化した軍要員1600人あまりと救急チーム30組、救急ボランティア5000人が配置されている。