プラスチック容器のフタでシタツンガが死亡。米動物園が「持ち込まないで」と注意喚起

AI要約

家族経営のブライツ動物園でシタツンガのリーフがパウチのフタを飲み込んで死亡

パウチの危険性や持ち込み禁止の理由、リーフの悲劇、パートナーの様子など

動物園での安全対策や注意喚起、再発防止のためのリクエストも

プラスチック容器のフタでシタツンガが死亡。米動物園が「持ち込まないで」と注意喚起

プラスチックのフタを飲み込んで死んだシタツンガのリーフ 家族経営の動物園にパウチを持ち込まないで――。

アメリカ・テネシー州にある家族経営のブライツ動物園は6月8日、飼育しているシタツンガのリーフが、パウチのフタを飲み込んで死んだと発表した。

パウチは食品などを密封する袋で、ブライツ動物園は、園内で見つかったというふたつきパウチの写真を投稿している。

ブライツ動物園が投稿した写真シタツンガはアフリカに生息する生き物で、シカのような見た目をしているがウシ科の動物だ。

ニューヨークタイムズによると、リーフの異変に飼育員が気づき、獣医が気道からフタを取り除いたものの、すでに手遅れの状態で処置後に死んだという。

デヴィッド・ブライト園長は、リーフの囲いの中とトイレのゴミ箱から、パウチが見つかったと話している。

ブライト動物園では、食べ物やストロー付きの飲み物、パウチの持ち込みが禁止されている。

動物園は「動物の目から見たらフタは食べ物のように見える」とFacebookで説明している。

「なぜパウチを動物園に持ち込めないのかと聞かれることがありますが、理由は簡単です。パッケージが動物にとって危険だからです」

「動物の目から見ると、フタは食べ物にしか見えないのです。そのため、私たちはバッグを検査せざるをえないのですが、それでもこっそりと持ち込む人たちがいます」

リーフは2016年生まれの7歳で、7月に8歳になる予定だった。動物園は「もっと長く生きられるはずだった」と悲しみをつづっている。

また、パートナーだった7歳のメスのシタツンガは、リーフの姿を探し続けていたという。

動物園はパウチの食品などについて「再入場できるので、車や駐車場にあるピクニックゾーンで食べてほしい」と求めている。

【安田聡子・ハフポスト日本版】