「MeToo」中国活動家に懲役5年 ネット上で政府批判

AI要約

中国広東省広州市の中級人民法院は、性暴力を告発する"#MeToo"運動に取り組んでいた女性活動家の黄雪琴氏と彼女の支援者が国家政権転覆扇動罪で刑を宣告された。

黄氏はセクハラ被害者の支援運動を行いつつ、反政府デモにも参加。中国政府に批判的な文章を投稿し、起訴された。

黄氏の友人である王建兵氏も同様の罪状で有罪判決を受けた。彼らは社会問題を話し合う集会を自宅で開いていた。

 【北京時事】中国広東省広州市の中級人民法院(地裁)は14日、性暴力を告発する「#MeToo」運動に取り組んでいた女性活動家の黄雪琴氏に国家政権転覆扇動罪で懲役5年の実刑判決を言い渡した。

 黄氏の支援団体がSNSで明らかにした。労働運動に関わっていた友人の王建兵氏にも、同罪で懲役3年6月の実刑判決を下した。

 米メディアなどによると、黄氏は2018年ごろからセクハラを受けた女性に通報を促す運動を展開し、香港の反政府デモにも参加。19年以降、インターネット上で中国政府に批判的な文章を投稿したことなどが起訴理由とされた。王氏の借家で社会問題を話し合う集会も開いていたという。