オランダ「中国戦闘機が軍艦威嚇飛行」…中国「挑発への対応」

AI要約

オランダ軍艦が国連の対北朝鮮制裁監視活動を支援するために東シナ海で中国軍の威嚇飛行を受けた事件が発生。

オランダと中国の主張が食い違い、お互いに相手を挑発したと非難しあっている。

中国は今後も侵害や挑発に強硬に対応する姿勢を示している。

オランダ「中国戦闘機が軍艦威嚇飛行」…中国「挑発への対応」

中国軍の戦闘機が東シナ海で国連の対北朝鮮制裁履行を支援するオランダ軍艦を相手に威嚇飛行をしたと、オランダ国防省が主張した。

これに対し中国国防省は「オランダが先に挑発し、合法的に対応した」と反論した。

10日(現地時間)の米CNN放送と独公営放送ドイチェ・ヴェレによると、オランダ国防省は7日、東シナ海上の自国の駆逐艦HNLMSトロンプに中国戦闘機2機が接近したと明らかにした。

オランダ国防省は中国軍戦闘機がHNLMSトロンプ周辺を何度か旋回し、巡察中だった自国軍の海上哨戒ヘリコプターにも中国軍の戦闘機とヘリコプターが接近したと説明した。

欧州連合(EU)が発表した声明によると、HNLMSトロンプは太平洋安全保障海洋交流(PSMX)の北朝鮮制裁監視活動を支援するため東シナ海一帯を航海していた。

中国軍当局はオランダの主張に対し「自らの侵犯行為を伏せるために白黒を転倒している」と反論した。

中国国防省はこの日午後、報道官名義で立場を表明し、「HNLMSトロンプが上海東側のヘリコプター基地で先に侵犯および挑発を敢行し、中国軍が音声警告と戦闘機出撃などの方法でこれらを強制的に追い出した」とし「完全に合法的で合理的な措置」と主張した。

続いて「不安を形成しているのは中国でなくオランダ」と強い不満を表示した後、「今後いかなる侵害や挑発にも断固対応する」と警告した。