ガザ北部で飢饉発生の可能性 専門家グループが警告

AI要約

イスラエルとハマスの戦闘が続く中、ガザ北部で飢饉の可能性が高まっていると専門家が警告

飢饉早期警戒システムネットワークがガザ北部での飢餓の兆候を指摘

国連機関もガザの状況を懸念し、環境への被害も深刻だと警告

ガザ北部で飢饉発生の可能性 専門家グループが警告

(CNN) イスラエルとイスラム組織ハマスとの戦闘が続いているためにパレスチナ自治区ガザ地区の北部で飢饉(ききん)が発生している可能性があるとして独立した専門家グループが警告を発している。

飢饉早期警戒システムネットワーク(FEWS NET)は先週発表した報告書の中で、「総合的食料安全保障レベル分類(IPC)」での飢饉に関する三つの基準値(食べ物の消費量、急性栄養失調、死亡率)全てが4月にガザ北部で合致したか超えた可能性があるとの見方を示した。現地に人員を配置することが難しいため、こうした状況を証明するための情報収集が滞っていると付け加えた。

IPCは食料不安の深刻度を5段階に分類している。データが特定の基準値を満たしていることを示す場合にのみ、飢餓が宣言される。

ガザでの飢饉に対する懸念は依然として強く、国連世界食糧計画(WFP)は先月、ガザ北部が「本格的な飢餓」に見舞われていると警告していた。

国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は5日、ガザでの戦争が自然環境に「壊滅的な被害」を引き起こしていると警告した。環境サービスの回復には数十年かかり、停戦までは開始することができないとしている。