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平安時代後半の高地性集落 黒山の昔穴遺跡 国の史跡に指定するよう答申【岩手・九戸村】
国の文化審議会は、九戸村にある黒山の昔穴遺跡を国の史跡に指定するよう答申しました。
黒山の昔穴遺跡は、平安時代後半の高地性集落であり、竪穴建物の跡などが残っています。
調査では、刀子や鉄製品、須恵器が発見され、山地での集落のあり方を知る貴重な遺跡とされています。
![平安時代後半の高地性集落 黒山の昔穴遺跡 国の史跡に指定するよう答申【岩手・九戸村】](/img/article/20240625/667a2b8011081.jpg)
国の文化審議会は、九戸村にある黒山の昔穴遺跡について国の史跡に指定するよう文部科学省に答申しました。
黒山の昔穴遺跡は平安時代後半の高地性集落の一つで、現在も竪穴建物の跡などが窪みとして残っています。
このうち39基が県の史跡に指定されていましたが、今回、範囲を拡大し65基が国指定の史跡となります。
九戸村の調査では、竪穴建物跡から刀子と呼ばれる刃物や、馬具などの鉄製品のほか、青森県西部から入ってきたものとみられる須恵器などが見つかっています。
平安時代後半における山地での集落のあり方などを知るうえで貴重なものとされています。
岩手県内にある国指定の史跡は、これで34件目となります。