# 犠牲者追悼

九州北部豪雨7年 小学校の被災校舎が災害遺構に「心の復興拠点に」
2024.07.05

九州北部豪雨7年 小学校の被災校舎が災害遺構に「心の復興拠点に」

 福岡、大分の両県で死者・行方不明者42人を出した2017年の九州北部豪雨から5日で7年がたった。被災地では災害の記憶を伝える取り組みが始まっている。死者・行方不明者20人が出た福岡県朝倉市杷木松末(はきますえ)地区にあり、避難場所として利用された旧市立松末小は災害遺構として生まれ変わろうとし

「事故に対する恐怖心を含めてしっかり伝える」現場で活動し仲間失った署長の願い 消防隊員ら4人死亡 吉田・工場火災から4年
2024.07.05

「事故に対する恐怖心を含めてしっかり伝える」現場で活動し仲間失った署長の願い 消防隊員ら4人死亡 吉田・工場火災から4年

消防隊員と警察官あわせて7人が死傷した静岡県吉田町の工場火災から7月5日で4年です。事故が起きた現場や消防署では関係者が犠牲となった人たちを悼み、再発防止への思いを新たにしました。静岡県吉田町にある静岡市消防局の吉田消防署に設置された献花台。吉田消防署では、4年前の火災で3人の隊

九州豪雨から4年 熊本・球磨で追悼 「母助けられず、今もきつい」
2024.07.04

九州豪雨から4年 熊本・球磨で追悼 「母助けられず、今もきつい」

 熊本を中心に九州5県で災害関連死を含め死者・行方不明者81人を出した2020年7月の九州豪雨は4日、発生から4年となった。被災地では朝から遺族や住民らが花を手向けたり、黙とうをささげたりして犠牲者をしのんだ。 熊本県南部を流れる球磨(くま)川などが氾濫し、特別養護老人ホーム「千

「市庁駅の店を出てから1秒もたたないうちに逆走車がお客さんを…」=韓国
2024.07.03

「市庁駅の店を出てから1秒もたたないうちに逆走車がお客さんを…」=韓国

 「まだ店には、あの一行が持ってきた花束が残っています」 ソウル都心で、突如歩道に突進してきた車にひかれて9人の市民が死亡し、4人が負傷するという大規模な交通事故が起きた翌日の2日、事故現場で居酒屋を営むPさん(66)は、ハンギョレに前日の状況を語りながら犠牲者たちを哀悼した。<

「一日も早い復興を」 九州豪雨4年 熊本県人吉市で追悼式
2024.06.30

「一日も早い復興を」 九州豪雨4年 熊本県人吉市で追悼式

 九州5県で災害関連死を含め81人の死者・行方不明者が出た2020年7月の九州豪雨から4年になるのを前に、21人が亡くなった熊本県人吉市で30日、犠牲者追悼式が開かれた。最も被害の大きかった熊本県内は死者・行方不明者が69人に上り、八代市や球磨(くま)村でも追悼式が開かれてきたが、遺族の高齢化

八街・小学生の列にトラック5人死傷 悲劇から3年、冥福祈り献花 市長「決して忘れてはいけない日」
2024.06.28

八街・小学生の列にトラック5人死傷 悲劇から3年、冥福祈り献花 市長「決して忘れてはいけない日」

 八街市で下校中だった市立朝陽小の児童5人が飲酒運転のトラックにはねられ死傷した事故は28日、発生から3年が経過した。現場では、犠牲になった男児2人の冥福を祈り花を手向けたり、手を合わせたりする人の姿があった。市役所で黙とうをささげた北村新司市長は「6月28日は決して忘れてはいけない日」と力を

「事件はいまも生きている」 地下鉄サリン事件の被害者、松本で献花
2024.06.26

「事件はいまも生きている」 地下鉄サリン事件の被害者、松本で献花

 オウム真理教による地下鉄サリン事件の被害者で映画監督のさかはらあつし(本名・阪原淳)さん(57)=京都府長岡京市=が25日、松本サリン事件から30年になるのに合わせて、長野県松本市の事件現場付近で献花した。さかはらさんは「私は生きさせてもらった。その分、頑張ります」と被害者に誓った。

県外出身兵も6万人超が戦死 高齢遺族にのしかかる沖縄との距離
2024.06.23

県外出身兵も6万人超が戦死 高齢遺族にのしかかる沖縄との距離

 日米両軍による激しい地上戦となった第二次世界大戦末期の沖縄戦では、戦闘に巻き込まれた住民だけでなく、全国各地から出征した日本軍の兵士も6万人以上(推計)が命を落とした。今年で79年。その遺族も高齢となり、これまでのように慰霊のために沖縄を訪れることが難しくなっている。海軍兵だった父を沖縄で亡

能登地震の犠牲者282人、熊本地震上回る
2024.06.18

能登地震の犠牲者282人、熊本地震上回る

 石川県などは18日、能登半島地震の災害関連死として新たに22人を認定することを決めた。犠牲者は直接死も含めて計282人になり、2016年熊本地震の276人を上回る見通しとなった。

北海道・八雲のトラックと長距離バス正面衝突事故から1年、警察官ら黙とう…現場に献花台
2024.06.18

北海道・八雲のトラックと長距離バス正面衝突事故から1年、警察官ら黙とう…現場に献花台

 北海道八雲町の国道5号でトラックと長距離バスが正面衝突し5人が死亡した事故から、18日で1年がたった。事故現場には献花台が設けられ、関係者らが花を手向けて犠牲者を悼んだ。 事故は片側1車線の緩やかなカーブで発生。札幌発函館行きの長距離バスと養豚会社の運搬トラックが正面衝突し、双

大阪北部地震から6年 女児犠牲の小学校で献花
2024.06.18

大阪北部地震から6年 女児犠牲の小学校で献花

 関連死を含め6人が死亡した2018年の大阪府北部地震から18日で6年となった。小学4年三宅璃奈さん=当時(9)=が倒壊したブロック塀の下敷きになり犠牲となった同府高槻市立寿栄小では、浜田剛史市長や松山健次校長らが献花、黙とうした。 雨の降る中、浜田市長らは地震発生時刻の午前7時

天安門事件から35年...中国以外では響き渡った追悼の声
2024.06.10

天安門事件から35年...中国以外では響き渡った追悼の声

キャンドルを掲げ、そっと涙を拭う女性。カナダのバンクーバーにあるデービッド・ラム公園で6月4日、天安門事件35周年の記念集会が開かれ、中国の民主化を求めて武力弾圧された学生らを遠く離れた国から追悼した。習近平体制の下、統制を強化する中国では、事件への批判や犠牲者追悼

池田小事件23年、当時担任だった校長は不審者訓練に全力…「対策できていなかった」悔やむ
2024.06.08

池田小事件23年、当時担任だった校長は不審者訓練に全力…「対策できていなかった」悔やむ

 2001年6月に幼い8人が犠牲になった大阪教育大付属池田小児童殺傷事件は8日、発生から23年となり、同小で追悼式典「祈りと誓いの集い」が営まれた。当時現場にいた教員は子どもたちの命を守れなかった無念さを胸に刻んだ。 「不審者侵入に対する想定や対策ができていなかった」。校内で唯一

「日常に感謝し、事件を風化させず、安全な社会に」 池田小事件から23年 追悼式典で誓い
2024.06.08

「日常に感謝し、事件を風化させず、安全な社会に」 池田小事件から23年 追悼式典で誓い

児童8人が犠牲となった大阪教育大付属池田小学校(大阪府池田市)の児童殺傷事件から23年となった8日、犠牲者を追悼する式典「祈りと誓いの集い」が同小で営まれた。児童や遺族、教職員らが参加。改めて学校の安全を誓い、事件を風化させない決意を新たにした。式典では、発生時刻の午前10時過ぎ

香港で日本人男性を一時拘束 天安門事件の犠牲者追悼
2024.06.05

香港で日本人男性を一時拘束 天安門事件の犠牲者追悼

 【香港共同】香港警察は中国の天安門事件から35年を迎えた4日夜、2020年まで毎年大規模な追悼集会が開かれた中心部のビクトリア公園で追悼した日本人男性の身柄を一時拘束した。男性は近くの警察署で事情を聴かれた後、釈放された。 男性は北海道斜里町で民宿を経営する飯村行雄さん(43)

天安門事件、追悼封じ込め 武力弾圧から35年、北京厳戒
2024.06.04

天安門事件、追悼封じ込め 武力弾圧から35年、北京厳戒

 【北京共同】中国共産党・政府が民主化運動を武力弾圧した1989年の天安門事件から35年となった4日、多くの犠牲者が出た北京の天安門広場などでは当局が厳戒態勢を敷き追悼の動きを封じた。習近平指導部は強権統治で民主派の根絶やしを狙う。事件を「動乱」と認定して一党支配体制の正当性を主張し、言論の自

天安門事件35年、東京でキャンドル囲み追悼 「民主の女神」も再現
2024.06.04

天安門事件35年、東京でキャンドル囲み追悼 「民主の女神」も再現

 1989年に中国で民主化運動が武力弾圧された天安門事件の犠牲者追悼集会が3日、東京都千代田区の衆院第1議員会館で開かれた。参加者らは事件発生日の「8964」の形に並べられたキャンドルライトを囲み、犠牲者に黙禱(もくとう)をささげた。事件は4日で35年を迎える。 集会には、在日中

「風化させない」 美帆ちゃんの命日に献花 明石の人工砂浜陥没事故
2024.05.27

「風化させない」 美帆ちゃんの命日に献花 明石の人工砂浜陥没事故

 兵庫県明石市の大蔵海岸で2001年12月に発生した人工砂浜の陥没事故で、犠牲になった金月(きんげつ)美帆ちゃん(事故当時4歳)の命日にあたる26日、丸谷聡子市長らが事故現場を訪れ、献花した。 事故は12月、人工砂浜で地中の空洞が崩れ落ち、東京から帰省中だった美帆ちゃんが生き埋め

訓練と献花式で誓い新たに 津波で100人犠牲、日本海中部地震41年
2024.05.27

訓練と献花式で誓い新たに 津波で100人犠牲、日本海中部地震41年

 日本海中部地震(1983年)から41年となった26日、秋田県能代市で市総合防災訓練と献花式があった。訓練には約200人、献花式には約50人が参加し、防災への誓いを新たにした。 訓練は、能代断層を震源とするマグニチュード(M)7・1の大地震が発生して多数の建物が倒壊し、暴風雨の中

口ベタ元軍医、85歳からのブログ 伝えたかった戦場のリアル
2024.05.26

口ベタ元軍医、85歳からのブログ 伝えたかった戦場のリアル

 85歳の時にブログを開設し、太平洋戦争で軍医として赴いた戦地や抑留されたシベリアでの過酷な状況を書き連ねた男性がいた。97歳まで更新を続けたブログには戦争体験に触れた約140本の「手記」があり、異国の地に倒れた兵士たちを悼む思いや、「おつりの人生を生かせてもらう」という晩年の心境もつづられて