# 文芸

ハライチ・岩井勇気、最新エッセイ集『この平坦な道を僕はまっすぐ歩けない』通常版とともにNFT特装版も発売
2024.07.04

ハライチ・岩井勇気、最新エッセイ集『この平坦な道を僕はまっすぐ歩けない』通常版とともにNFT特装版も発売

 ハライチ・岩井勇気のエッセイ集『この平坦な道を僕はまっすぐ歩けない』が7月31日に新潮社より発売される。 2019年『僕の人生には事件が起きない』、2021年『どうやら僕の日常生活はまちがっている』が反響を呼び、累計19万部を突破しているハライチ・岩井勇気の日常系エッセイ集。<

村上春樹さん、「文章は練習しなくていいから楽」音楽好きも楽器は挫折
2024.06.29

村上春樹さん、「文章は練習しなくていいから楽」音楽好きも楽器は挫折

 作家の村上春樹さん(75)がプロデュースするライブイベント「村上JAM vol.3~熱く優しい、フュージョンナイト」が29日、東京・墨田区のすみだトリフォニーホールで行われ、ジャズピアニストの大西順子らが出演した。 TOKYO FMの村上さんの番組「村上RADIO」(毎月最終日

第一芸人文芸部の番組始動 滝音さすけ、ダイヤモンド小野、赤嶺総理らオススメの本を紹介
2024.06.28

第一芸人文芸部の番組始動 滝音さすけ、ダイヤモンド小野、赤嶺総理らオススメの本を紹介

ピストジャム、あわよくばファビアンがレギュラー、フルーツポンチ村上が準レギュラーとして出演する番組「第一芸人文芸部 俺の推し本。」(BSよしもと)が7月7日(日)にスタートする。ピース又吉が読書好き芸人を集めた「第一芸人文芸部」の名前を冠した同番組では、部員のピストジャムやファビ

柄谷行人回想録:文壇から遠く離れて 演劇や建築に広がった人間関係
2024.06.26

柄谷行人回想録:文壇から遠く離れて 演劇や建築に広がった人間関係

 柄谷行人さん(82)は、戦後長きにわたって国内外の批評・思想に大きな影響を与えてきた。柄谷行人はどこからやってきて、いかにして柄谷行人になったのか――。そのルーツから現在までを聞く連載の第15回。――柄谷さんは1980年前後から、いわゆる文芸批評を離れていきます。

原稿は「納期に来ない」かつ「機密書類」...「日本の一流翻訳家」がアメリカ側から受けた「酷過ぎる仕打ち」
2024.06.24

原稿は「納期に来ない」かつ「機密書類」...「日本の一流翻訳家」がアメリカ側から受けた「酷過ぎる仕打ち」

 小説家、漫画家、編集者、出版業界の「仕事の舞台裏」は数あれど、意外と知られていない出版翻訳者の仕事を大公開。『スティーブ・ジョブズ』の世界同時発売を手掛けた超売れっ子は、刊行までわずか4ヵ月という無理ゲーにどうこたえたのか? 『「スティーブ・ジョブズ」翻訳者の仕事部屋』(井口耕二著)から内容

自分たちの新聞で“能代の伝統・文化”伝えたい 能代松陽・新聞文芸部、いざ『ぎふ総文』へ【秋田発】
2024.06.23

自分たちの新聞で“能代の伝統・文化”伝えたい 能代松陽・新聞文芸部、いざ『ぎふ総文』へ【秋田発】

高校文化部の祭典・全国高校総合文化祭が、7月に岐阜県で開幕する。この大会の新聞部門に、秋田県代表校の1つとして能代市の能代松陽高校「新聞文芸部」が出場する。全国の舞台に向けて活動する部員たちを取材した。能代松陽高校「新聞文芸部」は、3年生5人、2年生4人の計9人が所属している。<

「“わからない”を小説で問う」木下昌輝×朝井まかて『愚道一休』
2024.06.20

「“わからない”を小説で問う」木下昌輝×朝井まかて『愚道一休』

風狂に生きた室町時代の破戒僧・一休宗純(いっきゅうそうじゅん)。禅の道を究めんとした男の生涯に真っ向から挑んだ、木下昌輝さんの『愚道一休』がついに刊行された。風狂に生きた室町時代の破戒僧・一休宗純(いっきゅうそうじゅん)。禅の道を究めんとした男の生涯に

【新刊】メフィスト賞受賞の快作『死んだ山田と教室』、アラサーで迎える青春を描く『告白撃』など4冊
2024.06.19

【新刊】メフィスト賞受賞の快作『死んだ山田と教室』、アラサーで迎える青春を描く『告白撃』など4冊

 まもなく梅雨シーズンが到来。雨が続き気分が落ち込みやすい時期こそ、読書で気分転換してみてはいかがだろう。おすすめの新刊を紹介する。『死んだ山田と教室』/金子玲介/講談社/1980円 交通事故で死んだ男子校二年E組の山田。が、教室のスピーカーから彼の陽気な声が。自分

小川公代さん「ゴシックと身体」インタビュー 家父長制に抗った女性たちの“戦術”
2024.06.17

小川公代さん「ゴシックと身体」インタビュー 家父長制に抗った女性たちの“戦術”

 18世紀から19世紀にかけて、イギリスを中心に流行したゴシックロマンス。ホラーの源流としても知られるこのジャンルには、抑圧的な社会から逸脱しようとした女性たちの“戦術”が隠されている、と英文学者の小川公代さんは言います。ゴシックに新たな光を当てた研究書『ゴシックと身体 想像力と解放の英文学』

村上春樹氏「映画にするには短編の方が面白い」唯一、映画科希望の長編は「アンダーグラウンド」
2024.06.15

村上春樹氏「映画にするには短編の方が面白い」唯一、映画科希望の長編は「アンダーグラウンド」

 作家・村上春樹氏(75)が15日、母校の早大大隈記念講堂で、自身の短編小説を原作に、初の長編アニメーション映画となったフランス、ルクセンブルク、カナダ、オランダ合作「めくらやなぎと眠る女」(7月26日公開)のピエール・フォルデス監督と対談した。村上氏は「とても正直に…2回、見ましたけど2回と

久我美子さん、93歳で死去 主演映画「また逢う日まで」で伝説窓ガラス越しキスシーンは映画史に残る
2024.06.15

久我美子さん、93歳で死去 主演映画「また逢う日まで」で伝説窓ガラス越しキスシーンは映画史に残る

 映画「また逢う日まで」(今井正監督)などに出演した女優の久我美子(くが・よしこ、本名・小野田美子=おのだ・はるこ)さんが9日に誤えん性肺炎のため死去していたことが14日、明らかになった。93歳だった。所属事務所によると、葬儀は既に執り行われた。 今世紀に入ってからは第一線を退き

文芸評論家の野口武彦さん死去
2024.06.14

文芸評論家の野口武彦さん死去

 江戸学の深い造詣で知られた文芸評論家で神戸大名誉教授の野口武彦さんが9日、老衰のため死去した。86歳。東京都出身。

野口武彦さん死去、86歳…「江戸の歴史家」「『源氏物語』を江戸から読む」
2024.06.14

野口武彦さん死去、86歳…「江戸の歴史家」「『源氏物語』を江戸から読む」

 近世、近代日本の思想や文学の研究を続けた文芸評論家・作家で神戸大名誉教授の野口武彦(のぐち・たけひこ)さんが9日、老衰で死去した。86歳だった。告別式は近親者で営んだ。 東京生まれ。早稲田大在学中は学生運動に熱中し、卒業後、東京大に入学。無頼派作家、石川淳に関する文芸評論を執筆

「クリープハイプ」の尾崎世界観さんら芥川賞候補に 直木賞候補は麻布競馬場さんら
2024.06.13

「クリープハイプ」の尾崎世界観さんら芥川賞候補に 直木賞候補は麻布競馬場さんら

第171回芥川賞・直木賞(日本文学振興会主催)の候補作が13日付で発表された。芥川賞候補には、ロックバンド「クリープハイプ」のボーカル兼ギターを務める尾崎世界観さん(39)らの5作が選ばれた。直木賞候補も5作で、「タワマン文学」の旗手で覆面作家の麻布競馬場さん(32)が初のノミネートを果たした

芥川、直木賞候補決まる クリープハイプ尾崎さんら
2024.06.13

芥川、直木賞候補決まる クリープハイプ尾崎さんら

 第171回芥川賞、直木賞(日本文学振興会主催)の候補作が13日付で発表された。芥川賞にはロックバンド「クリープハイプ」のボーカル尾崎世界観さん(39)や医師でもある朝比奈秋さん(43)らの5作が、直木賞には今年の山本周五郎賞に決まり勢いに乗る青崎有吾さん(32)や覆面作家として活動する麻布競

第171回芥川賞・直木賞の候補決まる、選考会は7月17日に
2024.06.13

第171回芥川賞・直木賞の候補決まる、選考会は7月17日に

 第171回芥川賞・直木賞(日本文学振興会主催)の候補作が発表された。選考会は7月17日、東京・築地の新喜楽で行われる。候補作は次の通り(敬称略)。 芥川賞=朝比奈秋(43)「サンショウウオの四十九日」(新潮5月号)▽尾崎世界観(39)「転(てん)の声」(文学界6月号)▽坂崎かお

宮崎で現代短歌シンポジウム 「迢空賞」受賞の歌人・吉川宏志さんが登壇
2024.06.12

宮崎で現代短歌シンポジウム 「迢空賞」受賞の歌人・吉川宏志さんが登壇

 現代短歌シンポジウム「歌はどこから来て、どこへ向かうのか」が6月16日、宮日会館(宮崎市高千穂通1) 11階ホールで開催される。主催は「心の花」宮崎歌会。(ひなた宮崎経済新聞) 「心の花」は1898(明治31)年に主宰・佐佐木信綱さんが創刊した月刊短歌雑誌で、短歌結社としても長

三島由紀夫ファンの高校生が描きだした「美」 17歳で新潮新人賞受賞の伊良刹那さん
2024.06.12

三島由紀夫ファンの高校生が描きだした「美」 17歳で新潮新人賞受賞の伊良刹那さん

「高校1年の時に三島由紀夫の小説を読んで、はまったんです。登場人物の思索が自分の腑に落ちる形で描写されていて。自分もあんな文章を書けたらなと」そう話すのは『海を覗く』(新潮社)で昨年、新潮新人賞を史上最年少となる17歳で受賞した伊良刹那(いら・せつな)さん(18)。筆名の伊良も、

文學界新人賞・旗原理沙子さん 自費出版でブレイクスルー。「いつか小説家になるってわかってた」 連載「小説家になりたい人が、なった人に聞いてみた。」#13
2024.06.10

文學界新人賞・旗原理沙子さん 自費出版でブレイクスルー。「いつか小説家になるってわかってた」 連載「小説家になりたい人が、なった人に聞いてみた。」#13

 小説家志望のライター・清繭子が、文芸作品の公募新人賞受賞者に歯噛みしながら突撃取材する。なぜこの人は小説家になれたのか、(そして、なぜ私はなれないのか)を探求し、“小説を書く”とは、“小説家になる”とは、に迫る。今回の「小説家になった人」は、「私は無人島」が第129回文學界新人賞に選ばれた旗

コロナウイルスは施設の夫を引き離す 京都の87歳女性が歌集、日常や夫婦愛つづる
2024.06.09

コロナウイルスは施設の夫を引き離す 京都の87歳女性が歌集、日常や夫婦愛つづる

 趣味で短歌に親しんでいる京都府与謝野町岩屋の安達道子さん(87)が、約20年間の作品をまとめた初の歌集「初鳴」を自費出版した。日常の出来事やコロナ禍で迎えた夫との別れなどを題材にした約500首が並ぶ。安達さんは1首1首を読み返し、「当時の状況や周囲の人たちの顔が思い浮かぶ」と懐かしんでいる。