この夏、大阪・中之島に醍醐寺の約90点の寺宝が展観【開創1150年記念 醍醐寺 国宝展】

AI要約

醍醐寺は豊臣秀吉の「醍醐の花見」で知られる名刹で、京都市伏見区に位置する。

大阪中之島美術館で開催される「開創1150年記念 醍醐寺 国宝展」では、90点以上の寺宝が展示される。

展示内容には、仏像や仏画の名品、豊臣秀吉と醍醐寺の関係、最新テクノロジーとのコラボレーション展示が含まれている。

この夏、大阪・中之島に醍醐寺の約90点の寺宝が展観【開創1150年記念 醍醐寺 国宝展】

豊臣秀吉の「醍醐の花見」で知られる醍醐寺は、平安時代前期の貞観16年(879)、理源大師聖宝(りげんたいししょうほう)によって開創された京都市伏見区に位置する名刹です。

開創以来、真言密教の拠点寺院として歴代の皇族や公家、武家の信仰を集め、歴史の表舞台において重要な役割を果たしてきました。

大阪中之島美術館の「開創1150年記念 醍醐寺 国宝展」は、大阪で初めて大規模に醍醐寺を紹介する展覧会で、約90点の寺宝が展観されます。(6月15日~8月25日)

本展の見どころを、大阪中之島美術館の主任学芸員、林野雅人さんにうかがいました。

「京都の名刹醍醐寺は7万件を超える国宝を有しています。本展では醍醐寺に伝わる国宝14件、重要文化財47件を含む約90件の宝物を大阪で初めて大規模に紹介します。

まずご覧いただきたいのは、《如意輪観音坐像》(重文)や《文殊渡海図》(国宝)、快慶作《不動明王坐像》(重文)など、平安時代から鎌倉時代にかけての仏像や仏画の名品の数々です。

また本展では大阪にゆかりのある豊臣秀吉と醍醐寺の深い関係についても紹介します。秀吉は応仁の乱で荒廃した醍醐寺の復興を強力にサポートしました。なかでも彼が主催した「醍醐の花見」はまさに絢爛豪華。秀吉の肖像画や俵屋宗達筆《舞楽図屏風》(重文)をはじめとする華やかな近世文化の展示も充実しています。

さらには醍醐寺の法要により魂が吹き込まれた落合陽一による《オブジェクト指向菩薩》の展示や慶応SFCの先端技術を応用した『デジタル曼荼羅ライブ』など最新テクノロジーとコラボレーションした未来型関連展示も行います。

このように魅力あふれる醍醐寺の世界を、ぜひ会場でお楽しみください」

古刹の寺宝と最新テクノロジーがコラボ‼ ぜひ会場でお楽しみください。

【開催要項】

開創1150年記念 醍醐寺 国宝展

会期:2024年6月15日(土)~8月25日(日) 

   前期6月15日(土)~7月21日(日)、後期7月24日(水)~8月25日(日)

   ※会期中展示替えあり

会場:大阪中之島美術館 4階展示室

住所:大阪府大阪市北区中之島4-3-1

電話:06・4301・7285(大阪市総合コールセンター)

開館時間:10時~17時(入場は16時30分まで)

休館日:月曜日(ただし7月15日、8月12日は開館)、7月23日(火)

料金:公式サイト参照

アクセス:公式サイト参照

取材・文/池田充枝