福島県いわき市の国宝・白水阿弥陀堂の浄土庭園や芝生広場 約10カ月ぶりに利用を再開

AI要約

福島県いわき市の国宝・白水阿弥陀堂が、台風被害から約10カ月ぶりに利用再開。

管理する願成寺の住職や地元の参拝客が喜びを表明。

庭園の復旧工事が完了し、訪れた人々は久々の散策を楽しんでいる。

福島県いわき市の国宝・白水阿弥陀堂の浄土庭園や芝生広場 約10カ月ぶりに利用を再開

 昨年9月の台風13号に伴う大雨で被害を受けた、福島県いわき市の国宝・白水阿弥陀堂の浄土庭園や芝生広場は2日、約10カ月ぶりに利用を再開した。

 午前中から参拝客が訪れた。庭園内を散策し、園内の休憩所「あずまや」で休憩していた。管理する願成寺の赤土隆行住職は「(お堂だけでなく)全体を見られるようになり参拝客もうれしいだろう」と話した。

 趣味で約20年間写真を撮り続けているという市内の野木道弘さん(83)は「久しぶりに池の周りを歩けた。今日は風もあり、とても気持ち良い」と笑顔を見せた。

 白水阿弥陀堂の敷地内は大雨被害によって全体が冠水し、園路や池に土砂が流入して山積した。お堂は10月に拝観を再開。市が庭園の土砂の撤去や各施設の修繕などの工事を実施してきた。