阪神今季初4連敗 岡田監督の背中には怒気 ゲラ2戦連続逃げ切り失敗→十回漆原押し出し四球「もう、ええわ」会見に応じず

AI要約

阪神は悪夢のサヨナラ負けで4連敗し、3位転落。守護神・ゲラの乱調が明暗を分けた。

ダイハードな試合展開で、サヨナラの押し出し四球による敗戦を喫した阪神。打線には前川の活躍もあったが、連敗が続いている。

今季初の4連敗と3位転落から立て直しを図る阪神。交流戦では苦戦が続き、課題を克服する必要がある。

阪神今季初4連敗  岡田監督の背中には怒気 ゲラ2戦連続逃げ切り失敗→十回漆原押し出し四球「もう、ええわ」会見に応じず

 「ロッテ5-4阪神」(31日、ZOZOマリンスタジアム)

 阪神は悪夢のサヨナラ負けで今季初の4連敗。交流戦は3戦全敗スタートとなり、巨人が勝ったため3位に転落した。

 表情にはやり場のない感情がにじみ、背中には怒気をはらんでいた。痛恨のサヨナラ負けで今季初の4連敗を喫し、3位に転落した。岡田彰布監督は試合後の会見に応じず、「もう、ええわ」と言い残して球場を後にした。

 手中にしかけた4試合ぶりの勝利が土壇場でこぼれ落ちた。守護神・ゲラがまさかの背信劇を演じ、勝利の方程式の締めくくりで誤算が生じた。

 1点リードで迎えた九回のマウンドを託されたゲラだが、先頭の友杉にスライダーを中前にはじき返された。1死二塁から代打・ソトに対し、2球で2ストライクに追い込みながら、4球連続ボールで四球を与えた。

 右腕は平常心を保てなくなったのか、続く小川にも3球連続ボール。1ストライク後に再び四球を選ばれ、1死満塁とされると、高部に同点犠飛を打ち上げられた。

 ゲラは26日・巨人戦(甲子園)でも九回に岡本和に同点弾を献上しており、登板2試合連続で救援失敗。試合後は「ゾーンに投げきれていなかったところが悔しいし、反省点です。自分自身は完璧ではないですし、慎重になり過ぎたとは言えないです」とうつむいた。

 延長十回に登板した漆原は2死無走者から乱れた。友杉に左前打を許すと和田に四球、岡にも左前打で続かれ、満塁のピンチを背負うと、最後は小川にサヨナラとなる押し出し四球を与えた。

 2ストライクと先行しながら4球続けてボール。6球目に投じた直球が低めに大きく外れると、右腕は思わずマウンドにしゃがみ込んだ。「見ての通りです。結果が全てなので、しっかり次は…」とうなだれ、言葉が続かなかった。

 DHとして起用した前川がプロ初本塁打を含む3安打3打点。7得点した5月19日・ヤクルト戦(甲子園)以来9試合ぶりに4得点以上を挙げるなど、打線に浮上の兆しは見えた。5月は10勝13敗1分けで終えたが、まだ貯金3を残している。月が変わる6月。一気に反攻へ転じる。

 ◆今季ワースト4連敗&3位転落…交流戦3連敗スタート 4連敗は今季ワーストで5連敗した2023年6月17日・ソフトバンク戦~同25日・DeNA戦以来。また、交流戦3連敗スタートは4連敗スタートだった2018年以来。岡田政権では第1次政権を含めワースト更新となってしまった。なお、押し出し四球によるサヨナラ敗戦は19年7月16日・中日戦以来。

 ◇阪神・安藤投手コーチ(青柳の次回登板について)「それはちょっと。終わったばかりやから。(伊藤将がウエスタンで7回1失点の報告は)入ってます。きょう投げてますんで。(報告と評価は)ちょっと言えないです。帰ってから監督と話さないといけないので」