阪神・岡田監督嘆き「つながるわけないやんか」 打てん守れん5月負け越し決定 4安打で6度目零敗、3番・小野寺不発

AI要約

阪神は新庄監督率いる日本ハムに完敗し、交流戦連敗スタートとなった。岡田監督は守備ミスを嘆き、打線も低調で完封負け。広島が敗れたため、1ゲーム差は変わらず。

四回に西勇の野選と悪送球で追加点を許し、打線は先頭打者を5度出しながらも得点できず。甲子園のスタンドは超満員の中、日本ハムに主導権を握られた。

チームは3連敗となったが、首位広島が敗れたため1ゲーム差は変わらず。次はロッテとの3連戦で交流戦初白星を目指す。

阪神・岡田監督嘆き「つながるわけないやんか」 打てん守れん5月負け越し決定 4安打で6度目零敗、3番・小野寺不発

 「阪神0-6日本ハム」(30日、甲子園球場)

 虎は新庄監督が率いる日本ハムに完敗を喫し、交流戦連敗スタートとなった。阪神・岡田彰布監督(66)は四回に追加点を許した西勇の野選と悪送球を嘆いた。打線は先頭打者を5度出しながらホームが遠く、今季6度目の完封負け。首位・広島が敗れたため、1ゲーム差は変わらず。31日からロッテとの3連戦(ゾゾ)に臨む。

 二夜連続で新庄監督に主役の座を奪われた。甲子園の観衆は今季最多4万2614人。超満員のスタンドが騒然としたのは四回だ。無死一、三塁から6番・山崎の打球は快音を残して中前へ。打撃センスあふれる左腕に痛恨の一打を浴び、先制点を許してしまった。

 「ボール高かったよ、なあ」。岡田監督は淡々と振り返ったが、それ以上に嘆いたのは直後のプレーだ。なお無死一、二塁から伏見のバントを処理した西勇が三塁へまさかの悪送球。野選に失策が絡み、追加点を献上。「そんな慌てんでもええのにのう。序盤やのに。シフトも何もひいてないわけやからさ」。タイミングも微妙だっただけに、確実にアウトを奪いダメージを最小限に食い止めたいシーンだった。

 西勇はさらに8番・水野にも2点タイムリーを許して4失点。続く五回は2番手・浜地が拙守にも足を引っ張られて2失点。低調な打線に6点のビハインドは重すぎた。

 守備にほころびが見える中、打線のてこ入れも実らなかった。28日から1軍昇格させた小野寺を3番で起用したが、いずれも走者を置いた場面で3打席連続三振。6点を追う五回は先頭の6番・森下が左翼線二塁打を放ったが後続は続かず。先頭を5度も出塁させながら、ホームは遠かった。

 「(打線の)つながりて、何本(安打が)出たんや。つながるわけないやんか」。四回攻撃前には円陣も組んだが、わずか4安打で今季6度目の完封負けに岡田監督はあきれ顔。19日・ヤクルト戦(甲子園)で7得点したのを最後に21日・広島戦(マツダ)から8試合連続3得点以下と貧打は深刻だ。

 「水谷か、打たれすぎやな」。売り出し中の水谷には前日3安打、この夜も4安打された。「(対策は)そらしとるやろ。ちゃんと担当の人がおるんやから」。同じ打者に痛打を浴び続け、スタンドもため息だ。

 チームは3連敗となったが、首位・広島が敗れたため、1ゲーム差は変わらず。31日は千葉に移動し、ロッテとの3連戦に臨む。交流戦の初白星から流れを変えたい。