柔道ニッポン 笑顔の表彰式 ケガで団体欠場の素根輝にも銀メダル 阿部詩「リベンジしたい」気持ち新た

AI要約

柔道混合団体の決勝で日本は銀メダルに終わり、阿部一二三選手は2大会連続の銀メダル獲得。

劇的な決勝戦で両国の選手たちが死力を尽くし、フランスチームが大逆転連覇を果たす。

最後まで戦い抜いた選手たちが全員笑顔で表彰式に臨み、ニッポン柔道の8日間を振り返る。

柔道ニッポン 笑顔の表彰式 ケガで団体欠場の素根輝にも銀メダル 阿部詩「リベンジしたい」気持ち新た

 ◇パリ五輪第9日 柔道(2024年8月3日 シャンドマルス・アリーナ)

 柔道混合団体の決勝が行われ、日本はフランスに敗れ2大会連続の銀メダルに終わった。準々決勝と決勝に出場した阿部一二三(パーク24)は男子66キロ級に金メダルに続き、2大会連続の銀メダル獲得となった。

 あと1勝、無情のルーレット…。劇的な決勝戦で、両国の選手たちは死力を尽くした。代表戦で激闘の末にリネールに敗れ、畳を下りられずに肩を落とす斉藤に、堀尾が、高山が、そして号泣の一二三、角田、高市ら仲間が歩み寄る。

 地元フランスの大逆転連覇に沸きに沸いたスタンドも、ライバルの魂の柔道に総立ちで拍手を送った。

 表彰式では全員が笑顔で臨んだ。個人戦で絶望の涙を流した阿部詩は兄・一二三と並びスタンドを見回し笑顔。膝のケガで出場できなかった素根も、足をかばいながら歩き表彰台に上った。そして、試合後にテレビカメラに向かって「すみませんでした…」と大粒の涙を流した斉藤立は、父が立った一番高いところではないが、五輪の表彰台からの景色を見ることができた。

 角田の金メダルで始まったニッポン柔道の山あり谷ありの8日間。個人戦男子では阿部一二三と永瀬が連覇を成し遂げ5階級でメダルを獲得。一方、女子は角田と舟久保の銅メダルの2個に終わった。しかし、最強の仲間たち全員で挑んでつかんだ銀メダル。リベンジは4年後のロスで果たせばいい。

 全員がメダルを手にして、2024年、柔道ニッポンのパリの戦いは幕を閉じた。